鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ヤクルトがうどんも作っていた、恐るべしヤクルトブランド

2010-05-19 | Weblog
 先日、昼時になったのでランチにしよう、と言ったら、かみさんが「うどんにする」というので、「いいよ」といったら、20分くらいして出来上がってきた。七味とうがらしをかけて、食べたところ、塩味が利いていて、なかなかの味である。かみさんが「ヤクルトのうどんよ」というので、まさかヤクルトが作っているわけでないだろうと思って「どこの産地のものか」と問うと、首をかしげている。しばらくして、台所へ引っ込んでヤクルトのうどんの袋なるものを持ってきたら、佐賀のうどんなることが判明した。
 袋には「佐賀・神埼うどん、販売者ヤクルト本社」との表示があり、どうやら神埼には名水なるものがあり、その名水を使って生産していることを売り物にしているようである。ヤクルト食品工業なる会社が神埼にあり、うどん、そうめんなどを生産していたことがあとでわかって驚いた。
 讃岐うどんなり、稲庭うどんなら聞いたことがあるが、神埼うどんは聞いたことがない。ネットで検索すると7軒ばかりのメーカーがあるようだが、よほどの通でないと知らないことだろう。ヤクルトの神埼うどんの値段を聞くと、2人前200グラムで100円という。はんぺんや菜っ葉など具は自前とはいいながら、1人50円ちょっとでうどんが食べられ、味も悪くないというか、むしろ美味しい方に属する。
 ヤクルトは小型のオートバイの両脇に商品を満載して、お馴染みのいわゆるヤクルトレディが毎週月曜日にセールスに戸口まで訪れる。以前は毎日ヤクルト飲料を呑んでいたが、最近は牛乳に切り替えたので、それほどヤクルトを買わなくなった。代わりにいろんなものを巧みにセールスして、かみさんもついつい口車に乗せられてしまうようだ。先日も漬物を買っていたが、いずれも1つ100円くらいと手頃な価格であるので、ついつい重宝してしまうようだ。
 考えてみれば、数十万人いるといわれるヤクルトレディが毎日接する消費者の数は大変な数にのぼることだろう。そのセールスレディが口コミで、神埼うどんのように宣伝して、販売にあたれば、販売量は大変な量にのぼることだろう。もちろん、ヤクルトの社名から扱う商品は食品に限られるだろうが、ヤクルトの流通ルートに乗せれば一挙に全国的に販売ルートを確立したのと同じこととなることだろう。
 神埼うどんはたまたまヤクルトグル-プ自体で生産していたようだが、自らの販売ルートを持たない食品メーカーがヤクルトに依頼して販売することを考えるとしたら、ナショナルブランドになることも夢ではないことだろう。名もないメーカーが全国的に名を売ろうとしたら、テレビコマーシャルなり、雑誌に広告を載せたりして、莫大な広告宣伝費がかかることになる。それこそ、電通・博報堂ら広告代理店の餌食にされてしまうことだろう。それよりも確固たる販売ルートを持つヤクルトと提携することの方が効果的だろう。
 あまり知られていないかもしれないが、恐るべしヤクルトブランドである。
 
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