鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

泣く子と地頭(税務署)には勝てない?

2010-10-05 | Weblog
 先週、川崎北税務署から一通の通知書が送られてきた。開けてみたら、所得税の延滞税を払えというもので、8月10日に平成19年度と20年度の所得税の修正申告した際に不足分の税金を払ったので延滞税は課からないと思いこんでいたので、一瞬そんな馬鹿なことがあるのか、と思った。ただ、よく内容を読むと、それぞれの法定納期限から起算されているので、そんなものか、と思ったものの、延滞税そのものが納付の連絡が遅れるにつれて金額が増えていく仕組みとなっていることに我点がいかず、税務署に問い質した。
 この所得税の修正申告は平成19、20年度の確定申告の際に3男を扶養家族として申請したところ、その後3男の所得が基準を超えていたことが判明して、その分の所得税を追徴されることとなったことによるもので、税務署によれば親子間の連絡ミスできちんと申告していれば追徴されることもなかった、という。確かにその通りだが、ことが判明してから今年3月には川崎市役所から過年度所得の修正に伴う市民・県民税の追徴、6万6200円也の請求があり、払った。それから5カ月経った8月10日になって、川崎北税務署から所得税の修正申告の通知が来て、20万5000円ばかりの税金納付を強いられた。
 その時に「過少申告加算税及び延滞税が加算される場合があります」との一項があったものの、「延滞税は修正申告書を提出した日までに納付しなければなりません」となっていて、具体的な払い込み通知書もなかったので、払わなくていいのかな、と思っていたら、甘い期待にしか過ぎなかった。
 その旨、担当者に抗議すると、「誤解を受けるような文言でした」と電話口で謝られたものの、追徴税については「本来の趣旨から言って、請求通り払って下さい」とのことだった。
 延滞税の趣旨は理解できたが、税務署側の連絡が遅れれば遅れるほど延滞税の金額が増えていくことについては納得できなかった。所得が確定してから決まる市民税・県民税の修正納付については3月に連絡が来ているのに、本家の税務署からの修正申告の連絡はそれから5カ月も遅れてきている。担当者は「事務処理に手間どって、遅れてしまった」と言うだけで明確な説明をしなかった。そうしたやりとりをした日の午後に、まるでやりとりを見透かしたかのように速達で過少申告加算税の納付通知書が送られてきた。
 3男の住所は横浜区旭区で保土ヶ谷税務署管内で川崎北税務署との連絡、コンピュータ事務処理がスムーズにいっていれば、少なくとも市民税・県民税と同じタイミングで修正申告の連絡ができたはずである。2年間の延滞税は総額9000円なので、遅れた5カ月分を差し引くと納付金額は7000円弱となる。あくまでも「5カ月分は認められない」と突っ張ると、最後には坦当者「その分請求書の金額を書き直し、差し引いて払って下さい」と言いのけた。もちろん、こちらの言い分を認めたわけでなく、根負けした形ではあったが、コンビニでのバーコード読み取り方式の払い込み票がそれで通るわけがない。
 一税務署の問題ではないので、藤沢税務署に納税者支援調整官なる人がいて、そうした横割りにかかわる問題を聞いてくれる、というので、電話して問題を訴えたところ、「確かにその通りで、そうした声があることは上にあげて検討させてもらう」と少しはましな回答を得ることができた。だからといって、延滞税をまけてくれることにはならなかったが、少しは溜飲を下げることができた。
 最期にその調整官に「市民税に比べて連絡が5カ月も遅れることは異常ではないか」と確認したが、さすがにうんとは言ってくれなかった。
 昔から泣く子と地頭(税務署)には勝てぬというが、今回は税金について学習させてもらった、ということなのかもしれない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 意味深長なタイトル通り、心... | トップ | 町田シャープ会長が「もう日... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事