24日川崎市中原区でのかわさき市民アカデミーの市民講座「メディアの危機」で講師の今西光男メディアウオッチ100代表が当面する北朝鮮の核問題について「この先どうなるかわからないものの」と前置きしたうえで、「いまの朝鮮の状況を見る限り核戦争になるような兆しはない」と断言した。にもかかわらず安倍首相はトランプ米大統領と今月だけでも3回目となる電話会談を24日も行い、国民の危機意識を盛り立てるのにやっきとなっている。あたかも足元の火の子であった森友学園問題や閣僚はじめ政府要人の不祥事を振り払おうとしているようにみえて仕方がない。
北朝鮮は25日に人民軍創建85周年の記念日を迎え、核ミサイル発射などの威嚇活動を起こすのではないか、とテレビ、マスコミ各社は騒ぎたてている。こうした状況を眺めて、今西代表は「それにしてはトランプ米大統領は韓国に駐留する1万3000人の軍、ならびに10万人になる韓国にいる米人に対してなんら避難命令を発していないし、ペンス副大統領、ティラーソン国務長官の主要3役のうち2人が米国を抜け出しているのは理解できない」と語る。確かに口では北朝鮮の核ミサイルの脅威を語り、北朝鮮に対する制裁の強化などを進めるように強調しているが、だからといって万全の核ミサイル投射への備えをしているわけではないようだ。
具体的に北朝鮮の核ミサイルが果たして日本まで届き、ねらった施設を的確に攻撃できるものなのか、よくわからない。石破茂前政調会長が23日のTBSの時事放談で「日本の要所には核迎撃装置のPAC3などが配備されていて、一応の体制は整えているが、日本全土を隈なくカバーしているわけではない。外気から隔絶した閉じられた空間
なりに避難するのが一番だ」と語っていたが、いま現在、北朝鮮からミサイルが飛んできたら、なんの防備体制を敷いているわけではなく、そのもたらす被害は計り知れないところがある。本当に北朝鮮のミサイルが飛んでくるのなら、市町村なりから市民に避難の場所なり、方法なりを伝えられて然るべきだろう。それがない限り、マスコミがいくら騒いでも市民が肌で危機を感じることにはならないだろう。
ということは政府は北朝鮮から実際に核ミサイルが飛んでくるような事態にはならない、との確信があるのだろう。日本自体には100%安全との確信はないにしても心の底では米国がなんとかしてくれる、との妄信めいたものがあるのだろう。安倍首相もそんな妄信を抱いている一人といえるだろう。安倍首相としてはこれを機会に森友学園への国有地払下げ問題をきっかけに昭恵夫人をも巻き込んでの火がついたスキャンダルの沈火を図り、さらには中川俊直前経産政務官の辞任や稲田防衛相らの迷走ぶりで国民に広がる内閣への不信を一掃したい、との思いがあるのだろう。
安倍首相の頭の中には本気でこの日本を安全で安心な国にしたい、との思いなどさらさらないのだろう。ただ、考えているのは一日でも長く総理大臣を続けていきたい、との己の欲だけなのだろう。そう思って安倍首相の言う言葉を聞いているとよく理解できる。その場その場で辻褄合わせをすることしか考えていないし、国会の委員会での答弁を見ていても少しでも自分の気に入らない質問をされるとキレて、声を荒げたり、怒りを表情に表す。「安倍1強」と言われるが、それをもたらしたのは小選挙区制で安倍首相が優れたリーダーだからというわけでは決してない。
前から気になっていたことだが、安倍首相は国会や記者会見で政権の取っている施策のことを聞かれた際に答えて、「安倍政権では……」と言う。聞いていてなにか違和感がしてならない。過去に首相自らが自己の政権のことを
「〇〇政権は……」というのを聞いたことがない。自らの名前を頭につけて「〇〇首相は……」とか「〇〇社長は……」というのはどこか何も知らない甘えん坊の成り上がりの言としか聞こえない。まだ「わが政権は…」とか、「私の政権では…」というのが普通ではないだろうか。育ちというか、教育のされ方がでてくるのだろう。いつか安倍首相が原稿の「云々」の部分を「でんでん」と高らかに読み上げたのと同じである。これらの事実はいまこそ安倍首相の資質が問われる時期であることを明確に示している、と思う。
北朝鮮は25日に人民軍創建85周年の記念日を迎え、核ミサイル発射などの威嚇活動を起こすのではないか、とテレビ、マスコミ各社は騒ぎたてている。こうした状況を眺めて、今西代表は「それにしてはトランプ米大統領は韓国に駐留する1万3000人の軍、ならびに10万人になる韓国にいる米人に対してなんら避難命令を発していないし、ペンス副大統領、ティラーソン国務長官の主要3役のうち2人が米国を抜け出しているのは理解できない」と語る。確かに口では北朝鮮の核ミサイルの脅威を語り、北朝鮮に対する制裁の強化などを進めるように強調しているが、だからといって万全の核ミサイル投射への備えをしているわけではないようだ。
具体的に北朝鮮の核ミサイルが果たして日本まで届き、ねらった施設を的確に攻撃できるものなのか、よくわからない。石破茂前政調会長が23日のTBSの時事放談で「日本の要所には核迎撃装置のPAC3などが配備されていて、一応の体制は整えているが、日本全土を隈なくカバーしているわけではない。外気から隔絶した閉じられた空間
なりに避難するのが一番だ」と語っていたが、いま現在、北朝鮮からミサイルが飛んできたら、なんの防備体制を敷いているわけではなく、そのもたらす被害は計り知れないところがある。本当に北朝鮮のミサイルが飛んでくるのなら、市町村なりから市民に避難の場所なり、方法なりを伝えられて然るべきだろう。それがない限り、マスコミがいくら騒いでも市民が肌で危機を感じることにはならないだろう。
ということは政府は北朝鮮から実際に核ミサイルが飛んでくるような事態にはならない、との確信があるのだろう。日本自体には100%安全との確信はないにしても心の底では米国がなんとかしてくれる、との妄信めいたものがあるのだろう。安倍首相もそんな妄信を抱いている一人といえるだろう。安倍首相としてはこれを機会に森友学園への国有地払下げ問題をきっかけに昭恵夫人をも巻き込んでの火がついたスキャンダルの沈火を図り、さらには中川俊直前経産政務官の辞任や稲田防衛相らの迷走ぶりで国民に広がる内閣への不信を一掃したい、との思いがあるのだろう。
安倍首相の頭の中には本気でこの日本を安全で安心な国にしたい、との思いなどさらさらないのだろう。ただ、考えているのは一日でも長く総理大臣を続けていきたい、との己の欲だけなのだろう。そう思って安倍首相の言う言葉を聞いているとよく理解できる。その場その場で辻褄合わせをすることしか考えていないし、国会の委員会での答弁を見ていても少しでも自分の気に入らない質問をされるとキレて、声を荒げたり、怒りを表情に表す。「安倍1強」と言われるが、それをもたらしたのは小選挙区制で安倍首相が優れたリーダーだからというわけでは決してない。
前から気になっていたことだが、安倍首相は国会や記者会見で政権の取っている施策のことを聞かれた際に答えて、「安倍政権では……」と言う。聞いていてなにか違和感がしてならない。過去に首相自らが自己の政権のことを
「〇〇政権は……」というのを聞いたことがない。自らの名前を頭につけて「〇〇首相は……」とか「〇〇社長は……」というのはどこか何も知らない甘えん坊の成り上がりの言としか聞こえない。まだ「わが政権は…」とか、「私の政権では…」というのが普通ではないだろうか。育ちというか、教育のされ方がでてくるのだろう。いつか安倍首相が原稿の「云々」の部分を「でんでん」と高らかに読み上げたのと同じである。これらの事実はいまこそ安倍首相の資質が問われる時期であることを明確に示している、と思う。
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