鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

民主党政権を怖れた駆け込み天下りを小沢幹事長の剛腕で一掃してほしい

2009-09-05 | Weblog
 5日朝のTBSテレビの「サタデーずばっと」を見ていたら、司会のみのもんたが4コマ漫画のようなものを前に「下りに乗り遅れないように」とキャプションにサラリーマンが駆け足で電車に乗り込もうとしているひとコマを指し、下りの前の張り紙を取り、「天」という字を露わにして、「特ダネです」と言った。民主党政権発足前に中央官庁から官僚の特殊法人への天下りが相次いでいる、と報じていた。甘い自民党政治のもたらした弊害はなんとしてもなくしてほしい、と思っているのに怪しからぬことだ。
 TBSテレビはまず厚生労働省所管の社団法人、国民健康保健中央会の理事長に前内閣府審議官で厚労省出身の柴田雅人氏(60歳)が衆院選投票日前日の8月29日付けで就任した、と報じた。前任の多田宏理事長の任期は来年3月末で、多田理事長の健康上の理由で交代を早めたといsているが、民主党政権となって待ったがかかるのを避けたのは明らか。担当の舛添要一厚労相は記者会見で当初「なんら問題はない」と答えていたが、、真相が明らかとなった段階で、後日、記者団の追及に「改めて担当者から報告させる」と答えたのはお粗末と言わざるを得ない。
 さらに今月2日、農林水産省が年間183億円もの補助金を出している大日本水産会の会長に前農水省事務次官の白須敏朗氏が就任した。白須氏は昨年9月に日本中を揺るがした汚染米問題の責任を取って辞任していた人物で、そんないわく付きの人物を年収1869万円というポストに、衆院選のどさくさにまぎれてさっさとつけるのは問題ないとは言えない。なのに石破茂農水相は「水産業関係に精通した人物で問題ない」と語ったというから、次期自民党総裁との評もある石破大臣としては男を下げた発言とと見ざるを得ないだろう。
 もちろん、これ以外に国土交通省、文部科学省、経済産業省でも駆け込みと見られる天下りがあり、TBSの調べによると、官民人材交流センターの発足した昨年12月31日から7月末までに172人の天下りがあったが、その後1カ月間に121人もの天下りがあっ旋された、という。あっ斡旋以外に126人の官僚が天下りしており、目にあまる状態となっている、という。
 民主党は政権奪取にあたり、「官僚の天下りあっ旋の前面禁止」を掲げており、官僚主導から政治主導の施策を唱えている以上、天下りは断じて許すことができない事象である。政権奪取は今月16日からであるが、ここは最近の天下りまでさかのぼって調査して、明らかに駆け込みと思える天下り人事については撤回するような荒療治を期待したい。
 強面で聞こえる小沢一郎幹事長が先頭に立って言明して、追及にあたれば民主党が本気で政治主導にもっていく姿勢を示したものとして、国民各位から大喝采を浴びるのは間違いないことだ。小沢幹事長の起用についての党内、霞が関、国民の抱く不安を一掃するうえでのまたとない格好のテーマとみたが、いかがなものだろうか。
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