20日は溝の口から大井町線に乗って、等々力駅まで行き、玉川神社例大祭を見に行った。東京急行電鉄のPR小冊子、「HOTほっとTOKYU」9月号に紹介されていたのを見て行く気になったもので、東京都の地図で等々力駅からの行き方を憶えて、駅を降りて大井町線と直角の方向へ歩きだしたら、駅前通りの拡声器から祭りの曲が流れ、街路には提灯など飾り付けがされていて、街全体が祭り気分に浸っている感じがしてきた。少し行くと、祭りの神輿を前に多くの人がたむろしていて、どうやら出陣の用意をしている様子だった。
ちらっと横目で眺めて、とにかく玉川神社に行こうと歩き出したが、行けども行
けども高級住宅街ばかりで、それらしきところにぶち当たらない。かみさんも「地元のお祭りには見向きもしないのに……」と言い出し、渋々付いてくる。そういえば、地元の久本神社のお祭りにはまず顔を出したことがない。往きあった奥さんに玉川神社の所在を聞いたところ、方向違いの場所をめざしていたことが判明した。軌道修正して、ようやく玉川神社に行き着くと、丁度5台のお神輿が神社に入ってくる時刻となり、一番いいところが見られた。浅草の三社祭りのそれとは比べものにならないスケールだが、このあたりでは一番の威勢の良さはうかがえ、来た甲斐があった。
祭りのサワリをみた、ということで、等々力駅前で適当なお店でランチをと思って物色したが、大概のお店はお神輿の担ぎ手に駆り出されてか、休業の様子で、かろうじて駅南の「そば処ぎんや」なるお店を見つけ、入った。コーヒーからとんかつまである駅前食堂の趣きだったので、懸念したが、出てきたそばはどうしてどうして美味しかった。窓から等々力渓谷の森も眺められ、お薦めの店といってもいいくらいだった。
で、もうひとつの目的の等々力渓谷を散策した。ゴルフ橋から渓谷に沿って、玉沢橋、を経て等々力不動尊までの全長約1キロメートルを川の流れに沿って散策し、ゆったりとした気分を味わうことができた。渓流の上は鬱蒼と茂った緑に囲まれ、これが都会の一角にあるとはとても信じられない。途中、木道あり、横穴式古墳ありで、季節の折りにはサクラや紅葉を楽しむこともできそうで、生息する野鳥の種類も多い、という。
狭い川沿いの道を結構な人が行き交い、年中通じてお客が多そうな感じを受けた。環状八号線に沿って300メートルくらい行ったところに野毛大塚古墳なる遺跡もあり、古墳の周りにはいかにも古墳から出土した大型の甕が点々と配置してあった。
手近なところにこんな観光名所があったとは前から知ってはいたが、来るのは初めてで、等々力の駅に降り立つのも初めてのことだった。電車では何回も通っていたのに、一回も降りたことがないのは考えてみれば不思議なことだった。たまたま、玉川神社例大祭に行く気になったからついでに等々力渓谷に寄ったのだが、これも大井町線が溝の口まで伸びたことがその気にさせたのかもしれない。
鉄道の開通が街なり、人の流れに変化をもたらし、新たな風を起こすことになることを実感した。
ちらっと横目で眺めて、とにかく玉川神社に行こうと歩き出したが、行けども行
けども高級住宅街ばかりで、それらしきところにぶち当たらない。かみさんも「地元のお祭りには見向きもしないのに……」と言い出し、渋々付いてくる。そういえば、地元の久本神社のお祭りにはまず顔を出したことがない。往きあった奥さんに玉川神社の所在を聞いたところ、方向違いの場所をめざしていたことが判明した。軌道修正して、ようやく玉川神社に行き着くと、丁度5台のお神輿が神社に入ってくる時刻となり、一番いいところが見られた。浅草の三社祭りのそれとは比べものにならないスケールだが、このあたりでは一番の威勢の良さはうかがえ、来た甲斐があった。
祭りのサワリをみた、ということで、等々力駅前で適当なお店でランチをと思って物色したが、大概のお店はお神輿の担ぎ手に駆り出されてか、休業の様子で、かろうじて駅南の「そば処ぎんや」なるお店を見つけ、入った。コーヒーからとんかつまである駅前食堂の趣きだったので、懸念したが、出てきたそばはどうしてどうして美味しかった。窓から等々力渓谷の森も眺められ、お薦めの店といってもいいくらいだった。
で、もうひとつの目的の等々力渓谷を散策した。ゴルフ橋から渓谷に沿って、玉沢橋、を経て等々力不動尊までの全長約1キロメートルを川の流れに沿って散策し、ゆったりとした気分を味わうことができた。渓流の上は鬱蒼と茂った緑に囲まれ、これが都会の一角にあるとはとても信じられない。途中、木道あり、横穴式古墳ありで、季節の折りにはサクラや紅葉を楽しむこともできそうで、生息する野鳥の種類も多い、という。
狭い川沿いの道を結構な人が行き交い、年中通じてお客が多そうな感じを受けた。環状八号線に沿って300メートルくらい行ったところに野毛大塚古墳なる遺跡もあり、古墳の周りにはいかにも古墳から出土した大型の甕が点々と配置してあった。
手近なところにこんな観光名所があったとは前から知ってはいたが、来るのは初めてで、等々力の駅に降り立つのも初めてのことだった。電車では何回も通っていたのに、一回も降りたことがないのは考えてみれば不思議なことだった。たまたま、玉川神社例大祭に行く気になったからついでに等々力渓谷に寄ったのだが、これも大井町線が溝の口まで伸びたことがその気にさせたのかもしれない。
鉄道の開通が街なり、人の流れに変化をもたらし、新たな風を起こすことになることを実感した。