prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「22年目の告白-私が殺人犯です-」

2017年07月12日 | 映画
時効がぎりぎり成立する時点で起きた連続殺人事件の犯人を名乗る男が公に姿を現す、という出だしが不愉快ながら興味をそそる設定がまず効いている。ただ刑事罰は与えられなくても法的な制裁を課す方法というのをまるで考えないのはちょっとひっかかった。

中盤からの何度もどんでん返しが続く展開は大いに工夫していてある程度納得できる一方でちょっと作りすぎでないのという気がしないではない。

モラル関係なく騒げば儲かるマスコミや娯楽として消費する大衆の描き方は予想されたけれど、一方で単なる消費に抗しようとするハイブラウなジャーナリストを描いてこれが単純なカウンターにならないのは考えたもの。

藤原竜也がカメレオンぶりを見せるのがいつものことだけれど、失礼ながらそれほど融通が効くとは思えなかった役者がいろいろな顔を見せる。
(☆☆☆★★)

22年目の告白−私が殺人犯です− 公式ホームページ

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7月11日(火)のつぶやき

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