prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「キラー・ナマケモノ」

2024年05月09日 | 映画
ネタ的にナマケモノを取り上げたのかと思うとそうだともそうでもないとも言えない。 

原題はSlotherhouse(屠殺所)。
単語としてはカート・ヴォネガットの小説「屠殺所五号」およびその映画化「スローターハウス5」でおなじみ。
作中ダジャレに使われたりするが英語のダジャレの常で意味が通じにくい。

ナマケモノがCGではなくマペットなのは珍しいが、それはそれで物足りないから贅沢な話。
さほどチャチではないが操演が見事というほどでもない。
「チャイルドプレイ」のチャッキーの名前がセリフに出たりする。

大学のソロリティ(ラテン語で姉妹を意味する社交団体)の会長の座を巡る選挙戦が軸になっていて、史実の秘密修道女会のアルファ・デルタ・パイになぞらえた標語が使われていたり、あちらの大学の秘密結社がモチーフになっている、らしい。
らしい、というのは、あまり馴染みがない世界の話で判断がつかないから。
単純に「キャリー」のプロムクイーンの座を争うのと近いか。

その選挙戦にナマケモノをマスコットとして利用するわけなのだが、その間ナマケモノが邦題通り少なからぬ人間を殺しているのにも拘らず、かなり長い選挙期間中も気がつかないでいるというのはずいぶんズサン。

選挙戦を直接戦う二人より、野生動物であるナマケモノを選挙に利用するなんて許せないと正論を吐く女子(オリヴィア・ルーリエ)の方が明らかに美人だしスタイルもいい。
何かキャラクターの配置がぎくしゃくしている。

後半死んだと思った人間が生きてましたというあたりも、思いつきみたいでなんだかメリハリが効かない。
ナマケモノが神出鬼没過ぎ。
白塗りに目の周りは黒い顔はパンダみたい。






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