prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「トレマーズ ブラッドライン」

2017年12月20日 | 映画
なんと、この「トレマーズ」シリーズ、2004年製作の「4」から11年ぶりの2015年にこの「5」が製作され、来年2018年には「6」が公開というから、柳の下のドジョウならぬ地面の下の大ミミズは何匹いるのか。さらにはテレビシリーズ化も予定されているとか。

このシリーズで一作目(1990年!)の大ミミズが二作目では二本足が生えて歩き、三作目では空を飛ぶといった具合に新しい形態を出してきたのだが、これを順々にグラボリズ、シュリーカー、アスブラスターと後付け式に名前をつけているのが「エイリアン」がシリーズが進むにつれフェイスハガー、チェストバスターという「名前」が自然に定着したのを思わせる。
それらのネーミングを冒頭でもっともらしくPRビデオの形式で紹介するのは、11年のブランクを意識してフォローしたと思しい。

舞台がなんとアフリカになってしまい、一作目では脇だったマイケル・グロスがすっかり主役として定着している。銃をやたらたくさん収集して自衛に備えているという危ないけれどアメリカにはいかにもいそうなキャラクターで、アフリカに渡って使う武器が強力になった気がする。ヘリコプターに装着したミサイルまで使いますものね。
CG技術がここ十年でぐっと向上したので劇場用ではなくビデオ用ということで製作費が多くない(3、4の製作費は500万~600万ドル)けれどもチャチさは感じさせない。

とはいえ、主役は大ミミズでその基本的な性格は変えずに進化させていく方針は一貫していて、シリーズものとして安定した面白さに新味を加えていて、バカバカしいようでまるでつまらなかったのは一本もないのは皮肉でなく偉いと思う。





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