prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サスペクト・ゼロ」

2005年02月22日 | 映画
ジョン・ソールの「暗い森の少女」あたりと同様に、殺人者の犯行を見てしまう超能力者の苦悩と悲劇を描いているのだが、困るのはそれをまた超能力者の捜査官の眼を通して描いているので随分とまわりくどいものになっていて、ベン・キングスレーをもってしても十分に表現できたとはいえない。
テレパシーで見ている人間と見られている情景とのカットバックと普通のカットバックとの見分けがつきにくいので、誰がどこで何しているのかわかりにくい。ストーリーの都合上伏せているところがあるので、なおのこと。

クライマックスの荒野に音楽がちらっとインディアン調になるのは、呪術にでも使うのか石を螺旋状に並べてある真ん中に格闘した直後の二人がいるのを俯瞰で撮ったカット(全然石の並びが乱れていないのは変)からしても精神世界つながりだろうか。
(☆☆☆)

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