prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アレキサンダー」

2005年02月26日 | 映画
オリバー・ストーンって、ワルクチ言いながら権力(者)好きなのねえ。歴史劇でもやっていることは現代の社会派(風)の作品と一緒。
鷹のシンボリックな扱いなど、作者の方が天翔ているつもりみたいで、なんだか気恥ずかしい。

アレキサンダーがマザコン兼ファザコンでオカマみたい。色々なコンプレックスを詰め込んでその反動で世界を征服してまわりました、とでもいった陳腐な解釈を大袈裟に描いている。
兵を苦しめて暴走しているようにしか見えないかと思うと、ラストでいきなり偉人のように歌い上げ、上げたり下げたり忙しいこと。

戦闘シーンは大がかりだが整理不足でどっちがどっちだかわからない。
描写は血なまぐさく、馬や象まで血まみれになるなんて初めて見た。エンドタイトルで「この映画の製作で動物は傷つけられていません」という定番の断り書きがわざわざ枠で囲って示され、日本語字幕までついている。画面だけ見ていると本当に馬が槍で刺されているようにしか見えないものね。
(☆☆☆)



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