prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「福耳」

2003年10月04日 | 映画
老人の施設にかなり不純な動機で潜り込んだ青年が、そこで死んだ老人の成仏できない霊にとりつかれて、一人で話したり喚いたりしているのを老人たちに変な目で見られながら働いているうちに、色々な人生に触れてまじめに考えていくという、笑わせてしんみりさせて考えさせる良くも悪くも優等生的な作り。

老人が青年にとりついているのを、二人同じ格好で同じ動作をすることで描いているのは芝居の技法に近い。動きがけっこうズレたりしているのだが、アメリカ映画式に技術的に完璧を期さなくてもあまり関係ない。

老人キャストが豪華。昔の映画を見ていて若すぎて誰だかわからないことがあるが、ここでは逆に年とって誰だかわからなくなることが多い。しかし「福耳」って題名では内容わからんぞ。
(☆☆☆)


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