prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ブッチャー・ボーイ」

2022年08月15日 | 映画
監督ニール・ジョーダン。脚本は原作者パトリック・マッケイブとジョーダンの共作。

アイルランドのとんでもなく悲惨なはずの少年の生活が、彼の空想世界を交錯されることでジョーダンを映画の世界に誘ったジョン・ブアマンの自伝的作品Hope and Glolyのような主演のイーモン・オーウェンズの個性とともに一種ふてぶてしいユーモアを持つ。
こういう幻想が入ってくるタッチというのはやはりアイルランド気質なのだろうか。

映画の中の宇宙人が現実に登場するあたり、大島渚の「少年」の主人公の少年がアンドロメダ星雲から来た宇宙人に託して心情を幼い弟に話したのをちょっと思い出した。