フランス製スプラッターは「地獄の貴婦人」の昔から「屋敷女」などエぐい。
いやどこの国にもエグいスプラッターはあるのだけれど、お国が違うと感覚が違いせいか自分の国のそれよりどぎつく感じるのかもしれない。日本映画の血まみれ描写というのもよく外国ではどぎついと指摘されたりするもの。
殺人鬼が外観はただのおっさんというのが逆に珍しい。印象的な外観とか演技者が怪演してみせるということもない。
ヒロインもボーイッシュなショートカット。
「悪魔のいけにえ」や「スカーフェイス」でも電動ノコギリで人を切り刻む描写はありそうでないのだが、ここでは盛大に血しぶきがとびまくる(それでも刻まれる人体はあまり映らない。描きにくいのだろう)。
実はすごく技巧的な話法を使っていたりするのがおフランス製っぽい。主役二人の容貌もそのためだったのねということ。