prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ハウス・オブ・グッチ」

2022年01月28日 | 映画
実物はセレブであるはずのレディー・ガガが非セレブからのし上がっていく感じを全身で出しているのが面白い。「アリー スター誕生」も役としては近いものがあった。

マクベス夫人ではなくてマクベスなのね。ちゃんと魔女までいる。
シェイクスピアの格調と物々しさと俗っぽさが揃っている。

グッチ家自身はニセモノに無頓着というのが面白い。カネは十分すぎるくらいあるから鷹揚なのか、一族自体がニセモノ臭さを放っているせいか。
「ゲティ家の身代金」もだが、金持ちのケチっぷりがよく出た。

ジャレド·レトの特殊メイクによる化けっぷりが凄くて、かといって真に迫るというよりはニセモノ・作り物っぽいから魅力的。

ファッションにせよ食事のシーンにせよいかにも贅沢な一方でどこか泥臭いのが「ゴッドファーザー」っぽい。