prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アナザー・カントリー」

2021年07月19日 | 映画
若い頃のルパート⋅エヴェレットとコリン⋅ファースほか英国美男が大挙出演してほとんど少女マンガかと思うような絵面だが、内容は重い。

後にスパイとして亡命する男の若き日グラマー⋅スクールでの生活を描くわけだが、伝統と格式といえば聞こえはいいが、理不尽な抑圧と先輩後輩に名を借りた身分制度の息苦しさが暗い画面に滲み出ている。
これがもっとファンタジックかつ造反有理的になったら「IF もしも…」の世界だが、これはあくまでリアルで重い。

若い者は同性愛か共産主義者だと思われているといったセリフがあるが、そういったマイノリティだから抑圧に敏感なのか、抑圧されているから孤立して少数派になるのか。