prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ファイナル·プラン」

2021年07月29日 | 映画
原題はHoner Thief=正直な泥棒。

リーアム·ニーソン扮する爆発物処理の元海兵隊員がその技術を生かして金庫破りを重ねてきたが、ある女性と知り合い愛し合うようになって心を入れ換えて足を洗うべくFBIに扱いが軽い刑務所に入るのを条件に自首しようとするが、担当のFBI捜査員が隠されていた証拠のカネに目がくらんで、というところから話が転がっていく。

銃撃戦や爆発、カーチェイスといったアクションの見せ場もあるがどちらかというとストーリーの運びとキャラクターの書き込みで見せる小品。

FBI職員で一番偉いのが「ターミネーター2」の液体金属ことロバート·パトリックなのにはちょっと驚いた。
その次がテレビシリーズ「バーン·ノーティス」や「J.エドガー」のロバート·ケネディ、「JBL」のジョン·F·ケネディ役のジェフリー·ドノヴァン。
離婚で分けられないのは家と犬なので家は元妻に渡して自分は犬をとっていつも連れているという味付けをしているのが小品的な良さ。

FBI内部で横領した職員とそれを疑うのと、横領を後悔しているのと立場が別々になって三すくみ状態みたいになるあたりも工夫している。

ニーソンの主演作とあっていつもの無双ぶりを期待するとやや肩透かしを食うが、小味なよさはある。