prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」

2015年03月28日 | 映画
スカーレット・ヨハンソンのなんか人間離れした柄を生かして、デヴィッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」ならぬ「地球に落ちてきた女」的一篇。

映像から音響、時間の流れのすべてが、半ばエイリアンの感覚に調子を合わせた作り。思い切り通常のストーリーテリングや説明的な表現を切り捨ててデフォルメしているので、観客を選ぶタイプの映画ではある。「捕食」シーンなど、なんじゃこれはとしか言いようがない。
監督のジョナサン・グレイザーは「記憶の棘」でも観客をあえて裏切る、あるいはうっちゃるような内容と表現を試みていたけれど、今回はもっと突き詰めている。

冒頭の「変身」場面にちらっと蟻のアップがあったりするのだが、ずっと後でケーキを食べたヨハンソンが吐いてしまったりするといった具合に、蟻の性格が入り込んでしかも逆の方向に現れたのではないかと暗示しているようであまりはっきりしないといった具合に、おそろしくもってまわった表現をしている。

スコットランドが舞台なので、ときどき聞こえてくるセリフが英語のようで全然違う言語のようにも聞こえる(訛りがとにかく強いのです)。
ヨハンソンはセクシーだけれど、モデル的にスタイルがいいわけではないのがわかる。

エンドタイトルで出演者全員に役名がついていないというのは珍しい。






3月27日(金)のつぶやき

2015年03月28日 | Weblog

【本棚登録】『国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!』吉田 一郎 booklog.jp/item/1/4330839…


「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 #eiga #映画  goo.gl/vhdQLT


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ということは、誰かを殺傷したら一般刑法で裁かれるのか?


井上武吉「my sky hole 85-2 光と影」。タイトル通り実は作者の誕生日12月8日の正午の太陽の方向に穴が開いている。丁度、子供が石を投げ込んで穴の途中で止まっていた。 instagram.com/p/0u4RtMv0J1/