prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

2014年07月14日 | 映画
タイムループもののバリエーションなのだが、普通なら死んだらおしまいのところを死ぬたびに一定の時点に戻って繰り返す、というのがいかにもゲームのリセット感覚で、だからゲームばかりやっている今どき若い者は死をバーチャルなものにしか感じられないから命に対する敬意に欠けているのだと新聞やテレビで解説されるところにつながりそうな設定なのだが、トム・クルーズはいちいち自分の死を恐れないがヒロインというより相棒の死に対してはちゃんと反応しているのが気に入った。

つまり死んだら消えてなくなる以上当人にとっては死は存在せずあるのは死に対する恐怖だけだという考え方はあるけれど、それと他人の命に対するシンパシーとは別だということ。
原作は日本のライトノベルなわけだが、命を捨てている戦うところから経験値を上げて戦い方を身につけていくあたりも説得力あり。

同じことの繰り返しながら巧みに省略を効かせてくどい感じにならないに工夫した編集技術が光る。どのテイクをどこにはめ込むかでシナリオ上の位置づけとは別に相当考えたのではないか。

場所の設定がフランスの海辺というのは、もちろんノルマンディー上陸のイメージなのだろう。

ヒロインのエミリー・ブラントがいい。同じ小隊仲間のキャスティングにも役の描きこみこそ薄いが目が行き届いている。
ヒロインのでかい画にFull Metal Bitchと落書きされているのは「フルメタル・ジャケット」からとったものだろうし、曹長にいきなり罵られるのもそれっぽい。
出だしのトムは広告代理店社員で安全なところにいて人を戦場に駆り立てていたわけで、その宣伝映像は「ロボコップ」ぽい。そういえばキューブリックはベトナム戦争について「初めて広告代理店が仕切った戦争だ」と発言していた。
(☆☆☆★★)



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オール・ユー・ニード・イズ・キル@ぴあ映画生活

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 - シネマトゥデイ

オール・ユー・ニード・イズ・キル [Blu-ray]
主演 トム・クルーズ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

7月13日(日)のつぶやき

2014年07月14日 | Weblog

【RT900UP】 すべては寿司の為?日本人のみに海藻を消化する腸内細菌が存在することが判明(フランス研究) karapaia.livedoor.biz/archives/52144… pic.twitter.com/bVhJysxc8H

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『ハリポタ』俳優、熱射病で死去 50歳 - シネマトゥデイ cinematoday.jp/page/N0064600 @cinematoday デスバレーは、シュトロハイムが「グリード」のロケ(華氏142度=摂氏61.1度!)でやはり死者一人を出した場所。


零戦神話はほとんどが嘘の塊です。

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日本の安全保障問題に詳しい米政治学者のマイケル・グリーン氏の指摘。とても重要。/集団的自衛権行使容認についての議論の「ウソ」 : 地政学を英国で学んだ bit.ly/1nq9Qb6

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【本棚登録】『坪能克裕 スカイ プリズム-現代日本の作曲家シリーズ40』 booklog.jp/item/1/B004P0A…


怪獣映画は当たらない? ハリウッドにおける怪獣映画復権への道のり cinematoday.jp/page/N0064465 @cinematoday 「トランスフォーマー」って怪獣映画なのか?


区のスポーツセンターのトレーニングマシンを初めて使ったのだが、使った後はいちいち備えつけのタオルで拭くことになってるのだね。どこもそうなのか。


「名画も電柱で台無しに」という事を主張する為のキービジュアルなんだそうだが、これ、凄く格好良い気がする…
>2014年7月10日(木) 「無電柱化民間プロジェクト」実行委員会設立のお知らせ prtimes.jp pic.twitter.com/TvCWzrHP11

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