地下鉄(舞台がロンドンなのでチューブと呼ばれている)のドアが閉まるのに間に合って乗れるか間に合わずに乗れないかの違いが、同棲中の彼氏が浮気している現場に居合わせるかどうかの差になり、それがどんどん広がって…、という構想は面白いのだけれど、極端に片方が不幸になり片方が幸福になりといったあざとい対照に走らないのはいいとして、傍目にはそれほどコントラストがあるわけではないもので、だんだんあまり変り映えしないラブコメ二本立てみたいになってくる。
どこかで平行世界が交錯したりする趣向がないと、あまり発展性がない。
グウィネス・パルトロウが途中から片方はブロンドのショート・カットになって片方はブルネットのロングヘアになるといった具合に色々なファッションを見せる。
チューブの外装が青色、中の手すりが赤といった対照になっていて、この色彩設計があとにもつながってきます。片方は赤系統の華やかな服装、片方はウェイトレスの青の制服といった具合。
(☆☆☆★)