prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「光州5・18」

2009年08月06日 | 映画

市民といいながら、軍に行ったことのある者と言われて、大勢名乗り出る。ああ、なるほど韓国は徴兵制があるのだなと思わせる。
棍棒でボコボコに殴り倒すだけでもひどいが、自動小銃での一斉射撃というのには、これが1980年の出来事というのに驚く。

アン・ソンギ扮する予備役軍人がやたら格好よく、「軍隊」の本来のあり方を模索している感じがする。これも日本ではなかなかありえない。
ヒロインのイ・ヨウォンが清楚で魅力的。

どういう経緯でこういう大弾圧になったのか、というのはわかりにくい。韓国本国では説明するまでもないのだろうか。日本だと同じ頃のバブルの様子を大学生に説明するのは難しいのだが。

軍がずらりと勢ぞろいしているシリアスな局面で、相手が手を出せないからとなめているからとはいえ、ものすごいベタな笑いをとろうとするのにびっくり。関西的な感じというか。
(☆☆☆★★)