prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「What would Jesus Buy」

2009年07月21日 | 映画

東京MXテレビの「松嶋・町山 未公開映画を見るTV」にて放映。

アメリカ市民はクリスマスシーズンに4550億ドル消費した!
消費者のクレジットカード負債総額2,4兆ドル!
2600万人のアメリカ市民は買い物中毒だ!

というわけで、「買い物するな教会」の「ビリー牧師」が信者を引き連れ、買い物による世の終わりshopocalpyseを恐れよと全米を説教してまわる姿を追ったドキュメンタリー。
クリスマスにプレゼントを買うなど主の御心とは何の関係もない、クリスマスは家族とともに心静かに過ごす日だ、アメリカ人がアメリカ製品を買わずもっぱら安い製品を追い求めたため、地方の小さな店はウォルマートに価格競争で敗れて地域社会は崩壊、一方で安い製品を作るために中国はじめとする国の労働者は桁外れに安い賃金で搾取されている。

といったビリー牧師の言うこと自体は正しいのだけれど、ウォルマートの私有地に入って「悪魔祓い」をしたり、マンガみたいに大きなメガホンを持ち歩いたり、どうもやることがフツーじゃないな、と思ってたら、正規に教会に任命された牧師ではなく、自分で牧師と名乗っているだけ。なんちゃって牧師。ピストルのおまわりさんの牧師版。
金髪をリーゼントに固めて、赤い衣装の合唱隊とともにバスで巡業してまわる姿は、どこの芸能人かと思わせるが、実際パフォーマーなのだね。
次のニューヨークの市長選挙に出馬するとのこと。

ディズニーランドで逮捕される場面は興味深い。ちゃんと警察が詰めているのがわかるし、珍しく出番でないミッキーたちなどがちらっと写っている。