prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アンドロメダ・ストレイン」

2009年06月03日 | 映画

ロバート・ワイズ監督版映画化「アンドロメダ…」の引き締まった作りとはずいぶん違って、「24」的に各種のアイデアを盛大に詰め込み、病原体がスタニスラフ・レム作品ばりに集団全体としての意思を持っていたり(むしろ「燃える昆虫軍団」に近いか)、ワームホール利用のタイムスリップやら、地熱と硫黄で繁殖する深海の地球で最も最初に発生したと言われている原生生物やら、飽きさせはしないけれど「おいおい」と言いたくなる強引な詰め込みよう。
荒唐無稽とバカにされていた昔のSFみたいなテイストもあるが、ああいう可愛げはない。

製作総指揮はリドリー&トニーのスコット兄弟、監督は撮影監督上がりのミカエル・ソロモン。
(☆☆☆)