prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「築地魚河岸三代目」

2008年06月22日 | 映画
全編、デジタル撮影だと後で聞いてびっくり。フィルムだとライトをたかないといけないので魚が痛むから、という配慮からだという。そういう配慮は映画そのものの内容にもふさわしいところ。それにしても大画面映写してもまったくフィルム撮りと見分けがつかないし、テレビでしょっちゅう見ているつもりの築地市場も、改めてみると活気の伝わり方が違う(だいぶ全盛期に比べると売り上げ落ちているらしいが)。

あれ、と思ったのは、腹違いの兄妹という設定が出てきたことで、これ「寅さん」のパターンではないですか。原作にこういう設定あったかな。松竹のDNAみたいなものか。

築地市場とその向こうに見える高層ビル群とが自然にすごいコントラストをなしている。伊東四郎のセリフで「晴海通りの向こうにお帰んなさい」というのがあったけれど、まったくの別世界が隣り合っている図。

続編製作決定とラストに出るけれど、旬太郎はまだ修行らしい修行まるでしていないのだから、ムリにこしらえる感じにはならないだろう。これからが本番という感じ。
(☆☆☆★)


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