prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ブレイキング・ニュース」

2008年05月19日 | 映画

オープニングの七分間に及ぶ長まわしの銃撃戦がすばらしく、犯人を取り逃がして面目を失った警察が香港らしいゴミゴミした高層アパートを舞台にして女性警視ケリー・チャンの指揮のもと映画の勉強をしたというスタッフがメディア用の警察の「活躍」報道を捏造して、これに反発した犯罪者側がメディア戦略競争をし返す構想が面白い。

もっとも、「ダイ・ハード」風の趣向と、あとスター映画でもあるわけで誰を配役序列のトップ扱いにするのか腐心してあれこれストーリーをいじった節があって、いささか欲張りすぎなのと、システムの扱いなど緻密さという点ではかなり欠けるのが惜しい。
警察・犯人の両者が人情味をアピールするのに食事をおごる場面を流すのが香港らしくて面白い。
(☆☆☆★★)