響き渡り続けている声

 「でも、こう尋ねましょう。「はたして彼らは聞こえなかったのでしょうか。」むろん、そうではありません。「その声は全地に響き渡り、そのことばは地の果てまで届いた。」(ローマ10:18)

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 「その声は全地に響き渡り、そのことばは地の果てまで届いた」というところの「その声」とは、ヨハネ3:8にある「風はその思いのままに吹き、あなたはその音を聞くが、それがどこから来てどこへ行くかを知らない。」とあるところの「風」と同じである。
 その声は全地に響き渡り地の果てまで届いているのだが、「彼らは聞こえなかった」し、風の音を聞いても「それがどこから来てどこへ行くかを知らない」。
 声であれ風であれ、それはいつもどこにもあるのだが、あるときそれが自分を貫くのである。苦しみ抜いたその果てに貫かれる。
 このとき、貫く側に絶対的な主権があるのであり、貫かれる自分がどうこうしようとして聞こえるようになるものではない。頭の考えは思っていたよりはるかに愚かで、今まで聞こえなかったのは、振り返るとむしろ自然なことだった。

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 イエス様の平安がありますように!

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