WALKER’S 

歩く男の日日

遍路の広場

2010-03-02 | 日記
 善根宿うたんぐらのホームページには遍路の広場というコンテンツがあって、宿泊者がもれなく写真入りで紹介されています。それによると、開業して1ヶ月ですでに9人がこの宿を利用している。すごく意外です。 開業したばかりで、へんろみち保存協力会の地図にも載っていないし、今はまだ本格的な遍路シーズンの前だし、宇多津町は比較的歩きの人が泊まることが少ない。それでもうこれだけの人が訪れるというのは本当に驚きです。彼らはどこでこの宿のことを知ったのだろうと思う。
 この宿の管理人である入江さん夫妻は、宿の開業に当たって「NPO法人遍路とおもてなしのネットワーク」に相談をして、その協力によって宿を開くことができた。四国各地には遍路おもてなしステーションがあって、そこには当然この宿の情報があるので、ステーションで休んだ人はこの宿の情報を得ることになる。最初にこの宿を訪れた大分の女性も丸亀のおもてなしステーション(四国団扇のすぐ先)でこの宿のことを聞いてやってきたそうです。
 70番本山寺門前の一富士旅館からだと34km、その間に札所は8つ。これだけのスケジュールをこなせる人は多くはない。多くの人が善通寺宿坊までの19kmしか歩かない、札所も多いし、途中には捨身ヶ嶽禅定という聖地もあるからそこに登ると丁度いい行程になるし、お大師さんの生まれ故郷で一夜を過ごすことにも意義がある。でも、やはり十人十色、同じ歩きへんろでも脚力も考え方も行程もさまざま、これからますますこの宿が繁盛していくことは間違いないだろう。