7時51分、倉吉駅に到着。駅舎は工事中(建て替え中)でその姿は全く見えない。いなかの無人駅のような感じ。駅前も大きな建物が二つほど見えるだけで、後はほとんど何もない。鳥取県の4つある市の一つだけれど、米子とは比較にならないほどの小さな田舎町という感じがする。
NHKの6時10分からのローカルニュースは島根県の放送だった。確かに鳥取市よりはるかに松江市の方が近い位置にあるけれど、そういえば鳥取は因幡の国と伯耆の国に別れていて両者は文化も違って反撥することも多いと、ケンミンショーでいっていた。こちらの人は因幡の放送を見るより、出雲の放送を見る方を良しとするのかもしれない。
1時間近く余裕があったはずなのに、本を読んでいるとあっという間に電車が出る時刻になった。2階から下りて左の部屋は出口の部屋、この記念館を訪れた有名人のサイン色紙と写真がずらりと展示してあった。ざっと百枚以上が壁を埋め尽くしていた。司葉子さん、その嫁の相田翔子さん、佐野史郎さん、東ちずるさん、イモトアヤコさん、石塚英彦さん、山田花子さん、宮迫博之さん、舞の海秀平さん・・・・、とても全部記憶できないほどで見飽きることはなかった。記念館を後にすると道端におかしな車が停まっていた。こういう車が普通に停まっているのもこの町ならではという感じ。
二階展示室の一角は読書コーナーになっていて、水木しげるの著書が書棚にぎっしり並んでいる。その中に連続テレビ小説の原作もあった。展示はほぼ見終わって時間の余裕もかなりあったので、ゆっくり目を通すことができる。彼女は島根県安来市の生まれ、驚いたことあの足立美術館をつくった足立全康と彼女のお父さんは知り合いで、彼女も全康のことはよく知っていた。こちらに戻ったときには美術館を訪れるのが何より楽しみだそうです。