サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

スバボーダ(自由)

2009-10-07 | ロシアの闇
一時帰国していたS先生が、2ヵ月ぶりにモスクワから再来日。
早速、先日の1日限定ロシアカフェのチラシをお見せしたところ…。
「ロシアカフェ・スバボーダ!? ふうーん、スバボーダ!!
いい名前ね。ロシアにとって意味のある言葉だわ。
だってロシアには、自由(スバボーダ)がないもの!」

ソ連時代ならまだしも、現代ロシアの話である。
なんでも今日のロシアでは、会社を興すとまず消防署がくるのだとか。
ここでワイロを渡さぬと、「この設備じゃ火事になる」
と難癖をつけられ、防災面でのチェックをクリアできないのだという。
次に保健所がやってきて衛生面をチェック。ここでもワイロ。
さらには内務省内の経済犯罪取調べ局のチェック。またぞろワイロ。
かくしてワイロ総額は膨れ上がり、S先生の知る例では
じつに16万ドルも払わされたという!
「今のロシアはバンジット(ならず者)の国よ!
正直者はバカを見て、監獄に放り込まれる。
ゴルバチョフ時代にはこんなことなかったわ!」とプンプンのS先生。
「スバボーダ」の一言からロシアの裏側を知らされる。

かたや、某日本人氏に同じチラシを見せたときの反応。
「ロシアカフェ・スバボーダ…って、タダなの?」
えっ…。それって、free違いでしょ!
なんというお気楽ニッポン!