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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

蕎麦粉の評価

2006-12-25 23:43:56 | 蕎麦打ち
 融けては凍る道路の雪。一日たてば日常生活は平穏なものになりますが、これも人間の力です。

【蕎麦粉の評価】
 もう一箇月以上前に、ある経済団体の方から「こままささん、蕎麦粉をもらったんだけど、打ってみて評価を聞かせてもらえませんかね」という依頼を受けたのでした。

 なんでも知人を通じての依頼だという事だったのですが、いただいたのは札幌でも老舗の部類のY製粉さんの蕎麦粉でした。

 蕎麦粉には「氷冷華」と書かれていて、製粉から流通の過程をずっと低温を維持しながら行うことで、風味の逃げない蕎麦粉になるのだとか。

 これをいただいて実際打ってみたのですが、なるほど黒々として田舎蕎麦の様子を良く出しています。また打ってみるとふれこみ通り、粘りが良く出る蕎麦粉で、二八で打ってみたところ、薄く伸して細く切ってみてもまったく切れずに長い蕎麦が出来ました。

 しかしながら、食べてみたところコシや風味に一抹の物足りなさを感じました。

 そのあたりの感触を先週やっとレポートにして、頂いた相手に正直にお届けをしたところ、「いやあ、ありがとうございました。レポートは早速製粉会社の方に届けておきますよ」と返事をいただきました。

 そしてなんと早速今日、その製粉会社の営業の方が訪ねてこられたのでした。

「詳細なレポートをありがとうございました。正直な感想を聞かせて頂いて助かりました」とのことです。
「いえ、こちらも珍しい蕎麦粉を打たせて頂いて、面白く感じました。お礼のつもりで書いたレポートですから」

 するとその営業の課長さんは、「前回お届けした粉は、新蕎麦ではなかったので風味に書けたのではないかと思いまして、今日は新蕎麦の粉をお持ちしましたので、今度は是非これを打ってもう一度試して頂きたいのです」とおっしゃいます。

 この粉は、素人でも十割蕎麦が打てるほどの粘りが出る、ということをウリにしている粉です。私も十割蕎麦を打ってみたくなりました。

 しかしY製粉さんは大手の製粉会社です。小売りなどするのでしょうか。

「ええ、今はこの粉と打ち粉、つなぎの小麦などをセットにしてインターネットで販売もしています。しかしもっと個人ユーザーの方に選んでもらいたいものだと思って、試みのつもりで売り出しているんです」

「素人蕎麦打ちは増えていますからね。そういう人たちが選んでくれて評判になると良いですね」
「はい、しかしうちの会社には蕎麦を打つ者がいないものですから、どんな粉なのかという評価が出来ないんです」

「おや、それは意外ですね。私の友達にも宣伝しておきますよ」
「それはありがたいことです。それ以外にも蕎麦打ち講習会などを自分たちで開いて、粉の良さを広めたいのですが、そう言う活動をしている方はいらっしゃいますか」
「私もやりますけど、それなりの友人、知人も多いですからご紹介も出来ますよ」
「助かります。それではそのときはまたお力になってください」

    *   *   *   * 

 どうやら大手の製粉会社の方ともお友達になれたようです。仕事でも人間関係は広がりますが、自分のプライベートな力で得た友人・知人は本物です。

 北海道の粉の良さを実感している人間こそが最高のセールスマンのはず。

 これからも北海道の地粉を宣伝して歩くことにしますが、他の製粉会社さんも粉の評価をして欲しければ是非ご一報ください。懇切丁寧な評価をして差し上げますよ。

 そろそろ年越し蕎麦の時期ですし…。 
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