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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

開運対決で観光を語る

2005-12-07 23:48:25 | Weblog
 朝通勤の時間に丁度正面に朝日が昇って、とってもまぶしいです。


 さて今日は
■開運対決で観光を語る の1本です。

【開運対決で観光を語る】
 開発局と運輸局の懇親の会を、それぞれの頭文字を取って「開運の会」と名付けたのはなかなか秀逸だ。

 今日はその恒例ボーリング対決。ボーリングなど私は1年半ぶりくらいである。対決自体は両チームの平均の得点で競う事としているが、向こう側に分があって終始押され気味。結果は当然のごとく、アベレージで127対117と10ピンもの差をつけられて完敗。次回の雪辱を期しつつあとは懇親会でさらに話題を深める。

 運輸局はまさに観光事業を所管している官庁であるが、どちらかというと宿泊業界対策といった面が強い。

 開発局も道路や河川、ダムや公園などを所管していて、観光目的の人たちへ与える影響は大きく、これらが広い意味で観光に果たす役割は大きいはずだ。

 だから、私としては我々開発局職員自身が我々が扱う資産をどうやって観光に役立てようか、という観光マインドを強く持つ事ができれば、北海道観光に寄与する効果は実に大きいと信じていて、対外窓口なども我が課に集約して一元的に対応する事が一番良いと思っている。

 幸いここまでおずおずと進めてきたやり方については局内各課の感触も良いので、いよいよこれからは調査業務の発注めどもたったところで、大いに地場を拡大するステージに突入したと言えるだろう。
 後半の時期が楽しみだ。

    *   *   *   * 

 さて、運輸局さんと観光の話をしているうちに、私が昨日旅行代理店をお訪ねした話になった。

 昨日聞いた話で航空業界の話の他に面白いと思ったのは、オーストラリアではバックパッカーの経済効果を真剣に考えているというお話だった。 

 オーストラリアでは背中に荷物を背負って国内を歩き回って旅をするバックパッカーに古くから着目していて、この経済効果を早い段階から意識していたのだという。

 そのわけは、バックパッカーは普通の旅行者よりは遙かに長い期間国内に滞在して、しかも過疎地の果てまで訪ねて宿泊をしてお金を落としてくれる存在なのだ。

 そんなわけで、バックパッカー誘致が観光振興の柱の一つとして位置づけられていて、そういう考えの延長にあるのが実はワーキングホリデーなのだというのだ。

 ワーキングホリデーとは、ワーキングホリデー協会のホームページを見ると、「ワーキング・ホリデー制度は、二国間の協定に基づいて、最長1年間異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために付随的に就労することを認める特別な制度です」と書かれている。

 二国間相互主義なのだが、現在日本ではオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランスなどが認められているが、これらの内一番古いのがオーストラリアであり1980年からこういうことを始めている。

 つまり国内でお金を落としてくれるなら、特別に働く事も認めましょうという制度である。おまけに自国の中を隅々まで見てもらって共感を呼び起こせば、次のお客さんを連れてきてくれる事も期待出来るというものだ。 

 観光の本流にはならないかも知れないが、こういう細い流れも地道に受け入れ続ける事がおもてなしの心に通じるのだろう。

    *   *   *   * 

 そんな話を踏まえて、次に我々としては自転車やバイクなど北海道に憧れて長期滞在してくれる人たちの流れをもう少し明らかにしたいと考えている、と言うと運輸局の人も面白いと言ってくれた。

 そういうユーザーの気持ちやニーズを我々は実に大事してこなかったのではないか。

 道路構造もゴミの問題も、いつも不満やニーズを述べてくるのはそこに住む住民であり、行政はついつい住民のニーズを受け止めるような行政になりがちである。

 そこには地域を行き過ぎるだけで、それでいてお金を落としていってくれる風のような観光客のニーズを拾い上げるシステムがないのである。

 観光行政は広域行政でなくてはならない理由はそこにある。一つの市町村では意識もしないし、感じる事もないし、周辺の自治体との調整もままならないという領域が観光行政なのではなかろうか。

 そこで明らかなのは、地方分権の流れは確かにあるとしても、観光こそより広域で、あるいは中央集権で行った方が遙かに合理的で効率的な行政分野なのかもしれないという感覚である。バックパッカーの受け入れなどはまさに国レベルで取り組まなくては出来ないことだ。

 地方分権の流れは止められない、とあきらめてしまうのではなく、今何が求められていて、そんな社会の要請は本当に誰が受け止めるのが安上がりで効果的かをもう一度考えた方が良いだろう。

 そう思うと、広域行政を受け持つ我々こそがやらなくてはならないことはやはり多いのだ。
 うつむいて石ころを蹴っている場合ではない。ほら、やる気になってきたでしょう?ふふふ。   

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