北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

豊かな人生を支えるのは大人の友だちだ

2016-02-27 23:48:52 | Weblog

 

 釣りを中心にした仲間たちとの飲み会。縁だけを頼りにした"成り行き"に任せると、気の合う人たちだけが残ります。

 年齢も職業も経歴もばらばらで、ただただこの場に合いそうな人を誘って紹介して出来上がって来た仲間との会話は笑って笑ってお腹が痛くなりました。

 
 静岡と北海道のビジネス交流を推進している友人のA君は、「北海道の企業で、『東京には進出した、さて次は名古屋か大阪か』という人がいるんですが、僕に言わせると『どうして静岡で試さないのか』ってことなんです」と力が入っています。

「僕も静岡の掛川にいたけれど、静岡県を推す理由はなあに?」
「まず商圏の人数を考えると、浜松80万人、静岡70万人、その間の小都市に90万人と合計240万人の人口があるんです。そのうえ一昨年の県民所得番付は東京に次ぐ第二位という豊かさ、そして、ほとんど値切ることはないという誠実な商習慣。これだけでもりっぱじゃないですか」

「本当?県民所得番付が二位とは知りませんでした。しかし北海道からすると、まず進出する先としては思い浮かばないところだと思いますよ」
「そう、それが問題なんです。でも日本中の地方部が、『次にどこに進出しようか』としのぎを削るようなレッドオーシャンで戦うのも良いですが、他から見てもあまり眼中に無いところに出れば、誰も敵のいない大海原を一人旅ができるブルーオーシャンではありませんか。そして何よりも…」

「何よりも…って、何ですか?」
「静岡県民は北海道にメロメロのファンなので、北海道と名がつけばもう何でも売れちゃうってくらい、北海道というネームバリューが強烈に作用するんです。北海道の人にはもっと静岡に目を向けて欲しいと思うんですよ」

 
 確かに静岡県の堅実さに裏打ちされた豊かさは、都市の人口規模だけでは推し量れないものがあります。そして東西の大動脈沿いの沿線という地の利は、工場も林立していて経済基盤は強固。

 なるほど、確かにねらい目かもしれませんね。データを重視しつつも、データに現れない地方の姿をしっかりリサーチすることが必要ですね。


 しかも逆に静岡の売りとして今日は次郎柿を持ってきていて、宴会の最後には柿のシャーベットが出されて大好評。

 まだまだ知らない地方の売り物ってありますねえ。


      ◆ 


 さて、今回仲間に誘われて初めて参加したというアウトドアガイドの女性がいました。

 アメリカの西海岸へ四年間留学した経験があって、英語に長けていることとアウトドアが好きだというので、旅行関係の会社で海外からのインバウンド観光のお客を案内する仕事をしているのだそう。

 客層はどんな感じかと訊いてみると、「雪の無いところの方がやはり多いです。でも団体旅行者ではなくて、個人でネットでガイドを探して『案内して欲しい』と申し込んでくる方がほとんどです」とのこと。

「はあ、なるほど。例えば今日とか明日はどんなガイドをされたんですか?」
「今日は朝九時から午後三時までの間でスノーシューでの山歩きをしました。雪を見たことが無いので、雪の中を歩くだけでもハイテンションで楽しんでいました。ちなみに明日は、『別なガイドに連れられて氷上ワカサギ釣りに行くんだ』とおっしゃっていました」

 
 個人ツアーでは、日本に滞在する期間は楽しみをぎゅうぎゅうに詰め込んで忙しく体験と見聞を広める人が多いそうです。

 仲間の一人は『いよいよこの春に独立して、アウトドアガイドの会社を起業します』と宣言して、仲間たちの祝福と激励を受けていました。

 いつか彼のガイドを受けて外人さんたちと一緒に野遊びを楽しみたいものです。 

 いつのときも知恵と現実は現場にある。そういう様子がわかる仲間がいるというのは心強いものです。

 大人の友達をもちましょう。人生が豊かになりますよ。

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