北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

平和祈念展in釧路~図書館イベント

2011-11-22 23:44:18 | Weblog
 東京の西新宿にある平和祈念展示資料館から増田弘名誉館長が市役所へ挨拶に来られました。

 この平和祈念展示資料館は、兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者の方々などの労苦についての理解を深めてもらうことを目的とした施設で、今では総務省の施設となっています。

 実はこの度、この施設外展示事業として「平和祈念展in釧路」を企画して、今日から27日(日)まで市立図書館で様々なイベントが展開されることになっているのです。

【「平和祈念展in釧路」特別企画】http://bit.ly/uRAXus


 一般に終戦は昭和20年8月15日だと思われていますが、実はその時点で満州や樺太、南方諸島、北方領土など海外には約600万人の人たちがいたと言われ、これらの人たちはまさにいわゆる終戦後に混乱する現地から引揚者として日本に帰還しなくてはなりませんでした。

 この間、敗戦の混乱や物資・輸送手段の不足、終戦後も侵攻を止めないソ連軍などによる略奪などにより、多くの人たちが命を落としました。

 また。大陸に展開していた関東軍70万人のうち、66万人がシベリアに抑留され、強制労働に従事させられたと言われ、この過程でもやはり多くの人たちがなくなりました。

 私は幼い頃稚内で暮らしていたことがあって、樺太の女性たちの集団自決事件を慰霊する氷雪の門の像なども見慣れていました。

 戦後66年を過ぎて、終戦時の混乱による悲劇を直接語ることができる人も少なくなりました。

 戦争引揚者にはその後漫画家として活躍された方が少なくありません。南方からの引き上げを体験した水木しげるさんや赤塚不二夫さんなどもそうです。

 幼い時に「丸出だめ夫」という漫画を描いていた森田拳次さんもその一人ですが、満州からの引き揚げ体験を基にした「遥かなる紅い夕陽」という漫画を描いています。

 折角の機会ですのでぜひ図書館を訪ねて、平和について考えてみてはいかがでしょうか。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-11-28 01:07:13
長い文章を書くのは辞めます。
釧路市の釧路市教育委員会で発行している、
小学校の中学年で学習する「くしろ」と言う
教科書は読んだことはありますか?
今現在使われているものです。
その中で、太平洋戦争に関する記述をしっかりと、副市長として確認して下さい。
その本は当然釧路教育委員会が作成しているので、その中身についての責任については当然釧路市にあります。
その部分の記述について、副市長のコメントを
聞いてみたいものです。
ある意味大変勉強になりました。
なぜ?釧路の今育っている子ども達の学力が著しく低下しているのかを・・・
その教科書に対して何ら疑問にすら思わない教員が教鞭をとっているのだから・・・
副市長が言うようにはっきり言って釧路においては、8月15日の段階ではまともに周旋している状態ではないと言って良いでしょう。
なんせ、ヤルタ会談でソ連が釧路と留萌を結ぶ線から北をよこせと言っていたのだから・・・
小学生にそこまで細かいことを教えろとはいいません。ただ、「教科書に嘘を書くな」と言いたい。
副市長にはこう言いたい。
ちゃんと釧路市教育委員会を管理しろと・・・
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