そんなこんなのトラブル塗装。
今日は両親が町内で毎週木曜日に開催されている麻雀とカラオケの催しがあるので一日不在になる日です。
問題の塗装屋にも「今日は一日いませんから。いない間にやっていってください」と言い渡して母と父は町内会館に出かけたそう。
あれだけのトラブルになりながら塗装作業に立ち会わずに自分たちの趣味を優先させるあたりは母も肝が据わっている。
さすがに途中で心配になって午後に電話をかけてみると、「いやあ、麻雀している間にもしょっちゅう電話が来てさ。『塀に傷んだところがあるから直すのに1万2千円かかるけど払わないか』って言ってくるから頭にきて『そんなのはいらない。塗装だけしてください』ってこっちも電話を切ってさ。まあまあ、なんだかんだでうるさいうるさい」ともう閉口した様子。
そうして両親は会合を終えた夕方4時過ぎに家に帰ってきたのだそうで、塗装が終わったのを見た母から電話が来ました。
「もしもし、塗装はどうだった?」
「いや、それがさ…」
さぞ酷い適当な塗装ではなかったか、それなら改めてクレームもつけようか…。
「すんごい立派な塗装にしてくれてさ!ものすごくきれいになったわ!」と母は大喜び。
「えええ?適当な仕事じゃなかったの?」
「全然!すんばらしい!」
こっちはえ?え?え?です。
事前の予想に反してあのガラの悪い塗装業者ですが、仕事の出来には大満足のよう。
「色も落ち着いた茶系の色で素敵な感じなのさ」
そのうえで母は「これならお礼を言わなくちゃ、と思って電話をしたんだよ」
えー?また余計なことを。
「そしたら『いいべ?俺は日本に何人もいない腕のたたき上げの職人だ。あんな値段でなんか本当はできないんだ、75%引きでやってやったんだ!』ってさ。そしてまた私が『どうせ壊す塀なんだからもういいよ』って捨て台詞を吐いたのを覚えていてさ。『せっかく塗った塀を壊すってどういうことだ!』ってまた説教さ。(電話するんじゃなかった)と思ったけどね(笑)」
「それで4万5千円だったらお得だったかい」
「ほんとにこれは値あるわ。今度見においで、素晴らしくなったから」
母は手放しの喜びようで、施工前の憤懣やるかたなしという気持ちは完全に吹き飛んでしまったようです。
変な形の商売をしなければ良い評判を呼んで仕事が増えそうなものですが、そういうことは苦手なのでしょうか。
札幌近傍で塀の塗装をご計画の方がおられたらご紹介しましょうか(笑)。
気持ちの良い会話は成立しないかもしれませんが、腕は確かみたいです。
こんなどんでん返し話は久しぶりで、身構えた腰が砕けました。はあ…(笑)
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