先日町に出た際に折りたたみ傘を買いました。
今まで使っていたものは、思い出せばもう15年くらい前に買ったものでした。
コンパクトで通勤時のリュックに収まりやすいことと、骨が風に強い構造をしていて、突風でおちょこになっても壊れずにすぐ元に戻るのが気に入って使っていました。
しかし近年は生地の撥水性が劣って来ていましたし、ある時あまりに強い突風にあおられて骨が一か所歪んでしまってもいました。
さらには傘をたたんで丸めておくベルトのマジックテープも劣化してくっつきにくくなっていたり、傘を入れる袋もどこかに見えなくしてしまっていました。
つまりはもうかなりオンボロの傘を長い間使っていたわけですが、それでも「まだ使える」とばかり、買い替えるという踏ん切りがつかずにいたわけです。
「踏ん切り」の「ふん」は、「踏む」の発音がちょいと変わったものですが、「ふん捕まえる」のように、後ろの動詞を強調する意味が生じる者とのこと。
この「踏ん切りをつける」というのがまあ非日常なわけで、毎日をうすぼんやりと過ごしていると、決断を先延ばしにし続けることになります。
古い傘を使い続けることも「物持ちが良い」だとか「節約志向で」などと、ポジティブな意味を持ちだして言い訳にしているだけのことで、脳が新しいことを考えるのを嫌がっているだけに違いありません。
日々の暮らしの新陳代謝をせずに平気でいられるということは、それだけ脳が老化しているか退化していることの証でもあります。
もっとまじめにやらなくてはいけませんね。
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今の新しい傘は、男物なのにUVカットで紫外線を防ぐ機能がついていて日傘としても使えます。
15年前には考えられなかった機能が付いているということも、時代の求めに応じた商品になっているということですね。
そういえば、普段使っている財布もリュックも実はかなり年季が入っておんぼろになりつつあります。
この際、いろいろと心機一転をはかりましょうかねえ。
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