ニューカレドニア雑感の続きです。
今回の旅はフランス語が相手ということで、さすがに英語だけで行けるかどうかが不安になって旅行前に外国語翻訳機の「ポケトーク」を購入しました。
この機械は、ネット経由で互いの言葉を翻訳して文字にし、かつ読み上げてくれます。
どれくらい使えるのか興味がありました。
さて、実際使ってみての感想です。
まず第一は、使うためのタイミングが難しいと思ったこと。
それは何か会話で用を足そうと思うと、間髪を入れない対話が必要なので、多少正確さに欠けてもポンポンとやり取りをする方が望ましく思えるからです。
じっくりと正確に話さなければいけないシーンと言うのは、旅行の最中にはあまりありませんでした。
本当にしっかりと意思を伝えたいときは、事前に部屋で日本語を翻訳させておいて記録に残しておき、あとはそれを順番に見せるというやり方が一番手早く意思を伝える方法だな、と思った次第。
第二には、フランス語圏とはいえこれだけ世界的な観光地ともなるとまあ大抵のところでカタコトの英語が通じて、あとは身振り手振りのジェスチャーを合わせると八割がたはそれで用が足りてしまうなあ、ということ。
買い物などで用を足すだけならば、向こうもこちらの言うことを理解しようとカタコト英語とジェスチャーで手を差し伸べてくれるので、なんとか思いは通じることが多かったです。
第三には、実にどうでもよい会話の時に案外力を発揮したこと。
役に立ったのは、市内のスーパーマーケットに買い物に行った際に、買い物袋を探してもらったりハンドクリームがあるかどうかを尋ねたときくらいかな。
また、そこでの買い物の時にいろいろとサポートをしてくれたお兄さんと、タクシーが来るまでの間にしたどうでもよい会話も楽しかったです。
「こちらにはこんな翻訳機はありません」と言われた時には、日本人の変態的なオモチャのようにも思えてちょっと誇らしいくらいでした。
また、とても美味しい料理だったホテルで担当のスタッフに「日本人好みの味でした」と伝えたときには素直にとても喜んでもらえました。
そういうゆとりのあるときに少しニュアンスを伝えたいような会話ができるのは魅力でした。
最後に、ニューカレドニアには案外日本人スタッフが多かったので日本語で用が足りるシーンが多かったこと。
やっぱり英語を使いながらなんとかかんとか用を足すだけの会話をしていると、日本人と細かなニュアンスを理解し合いながらが会話できるのはほっとするものです。
機械を探すよりも日本人スタッフを探す方がやっぱり手間がかかりませんもんね。
そんなわけで、今回の旅でのポケトークのお役立ち度合いは60点くらいででしょうか。
これがニューカレドニアのようなたくさんの観光客が他所からくる名の知れた観光地でもなく英語もほとんど伝わらないようなところだったらもっと使われたのかもしれません。
でも最後の砦として、ないよりはマシでしょうし(最後にはそれを使ってみよう)という心の安心感があればお守り以上の効果はありそうです。
旅には安心感を与えてくれるお守りが必要なのです。
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