北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

介護スクール14回目 ~ 自分で考えて支援技術を駆使してみよう

2023-05-28 21:53:13 | 介護の世界

 

 2月から始まった毎週土曜日の介護スクール、先週の土曜日で全部で15回のスクーリングの14回目が終わりました。

 14回目の課題は「総合生活支援技術」というテーマで、これまで習った様々な介護技術を駆使して、想定した要介護者への介護の仕方を考えるというもの。

 介護の仕方を習うだけでなく、自分たちでどのような工夫ができるかを考えさせるということが目的です。

 今日の受講者は臨時で加わった50代の女性を交えて全部で5名でしたが、5人で意見を交わしながら与えられたテーマに対して方向性を出し、それを先生が論評するという形の授業でした。

 具体的には右半身まひの女性を車いすで食堂に連れて行き、車いすから食堂の椅子に移乗させ食事ができるようにする、という一連の動作が課題。

 車いすから立たさず、腰を浮かしたところで食堂の椅子にスライドさせるのですが、机との間に作業スペースを取れるかとか、椅子に座らせた後に食卓まで椅子を近づける手伝いなど、今まで考えたことのない介助方法に頭がくらくらです。

 
 また午後からの課題は、電動ベッドに寝ている利用者の足を洗うという支援のやり方を考えます。

 足を洗うには膝を立ててもらってそこで枕などを使って固定するというのがポイントです。

 ただ電動ベッドって、背もたれと膝の部分を電気で持ち上げると背中やひざ下にシーツとの摩擦で不快なヨレが生じます。

 そういうのに気がついて直してあげるのも心遣いの一つですが、実際に電動ベッドに寝て背もたれを上げてもらわないとそんなことにも気がつきません。

 利用者の不快な思いを察知する気遣いこそとても重要なポイントでした。


     ◆


 今回臨時に参加された女性に、「介護のお仕事につかれるんですか?」と訊いてみると、「いえ、主人が脳出血で半身まひになって介護が必要になったものですから、ちゃんと勉強しようと思って」とのこと。

 なんでも海外の仕事が多くこの奥様も一緒について海外での暮らしが長かったのが、最近北海道に転勤になりそこでご主人が倒れられたのだと。

「いい歳になったらゆとりをもって一緒に旅行をしようね、と言っていたのですが、どうやら叶わなくなりました。皆さんも楽しめるときに楽しんでおかれる方が良いですよ」

 家族の介護って、いつ終わるかもわからず大変な立場になってしまうものです。

 そういう家族の介護の大変さを施設での預かりで気晴らししてもらうというのも介護事業の組み立ての一つです。

 ご主人が快癒されて少しでも日常が戻ると良いですね。

 
     ◆


 さて、これでいよいよ残りは来週の土曜日となりました。

 来週は午前中が振り返りの授業で、午後に終了評価試験を受けて合格ならばそれで終了、不合格ならば後日再試験という形になります。

 一通りの基礎的な介護について学んだ4か月でした。

 年寄りこそ余生の一部を自分たちの先輩世代の介護に貢献すべきではないか、という思いで始めた受講でしたが、初めて知ることが多くいろいろな気づきと考えさせられることの多い日々でした。

 来週も無事に終わることを祈ります。

 さあて、試験対策、試験対策…と。

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