駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『L’Age d’Or de la Chanson』

2017年08月06日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 ヤマハホール、2017年8月2日15時。

 「シャンソンの黄金時代」と題して宝塚歌劇団の元トップスターが綴るコンセール、大空さんの回を観ました。
 ピアノ(三枝伸太郎)とチェロ(島津由美)がことに雄弁で、それと対抗する楽器としてのシンガー・大空さんは、私には弱いかな、と思えてしまいました。私が仕事が忙しい時期に抜けて行ったので集中しきれていなかったとか、クラシックコンサートは行くんだけどライブとか歌手のコンサートにはあまり行く経験がなくて聴く耳がないから、とかのせいもあるのかもしれませんけれど、でも楽曲に『La Vie』でも扱われていたものが何曲かあったこともあり、歌うだけでなく踊ってほしい、演技をしてほしい、役になった大空さんが私は観たい、と思ったのでした。
 ゲストの小川紀美代さんのバンドネオンはことに圧巻でした。大空さんのお着換えタイムにソロで演奏してくださったリベルタンゴ、よかったなあぁ。最初はあんなに蛇腹を畳む音がガタガタ入るなんて、とか思ったのですが、それすらも味なんだとわかりました。アコーディオンとはまた全然違うものなんですね。南米のパリ、ブエノスアイレス…いつか行ってみたいものです。
 アンコールが特になくて、でも鳴りやまない拍手に袖から出てきた大空さんが「終わりです」と笑ったのが可愛かったです。でももう私は出待ちももうずっとしていないのでした…そういうファンではなくなってしまったんだなあ、すみません。
 でも次の舞台はまた楽しみにしています。



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2 コメント

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バンドネオン (とおやま)
2017-08-07 00:44:50
久しぶりにこちらへお邪魔します。

もしかして、バンドネオンの生演奏をちゃんとお聴きになるのは初めてだったのですか?
駒子さんくらい幅広くエンタメを楽しんでいらっしゃる方にも、バンドネオンって馴染みのない楽器なのかしらと、ちょっと意外な感じがしました。

私、『月刊 中南米音楽』という雑誌を買うような変な子供だったので、タンゴ歴約40年。
(あ、見たり聴いたりするだけです)
さほど造詣は深くないんですが、日本には超一流の演奏家が切れ目なく来日しているので、
案外耳だけは肥えているという輩であります。
だから、他ジャンルの演奏家がピアソラの曲なんかを演奏して悦に入っているのを、あまり好まないという…(苦笑)

アルゼンチンタンゴのダンスも、長年、超絶技術の来日ダンサーを見続けているので、
まるで別物と分かっていても、宝塚の「タンゴっぽい振り付け」の場面は、何だか居心地が悪くって。

バンドネオンは不思議な楽器だと思います。
楽団の編成によっても、演奏家によってもまるで違う。
ちょうど、10月にファン・ホセ・モサリーニという
マエストロが来日しますので、ぜひこの機会にご体験くださいませ!
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『月刊 中南米音楽』!? (とおやまさんへ)
2017-08-09 16:40:09
ご無沙汰です!
新生雪組も楽しみです、そしてあやなをよろしくお願いいたします!(立ち位置)

で、そうなんですほぼほぼ初めてだったと思いますバンドネオン。
アコーディオンは父が昔趣味でいじっていたようなので、家にもあったし、うっすら記憶があるのですが…
ホタンの位置に脈絡のない、「悪魔の楽器」と言われているようですね。
でも音色そのものもパフォーマンスとしてもしても
素敵でした。タンゴももっと勉強したいですね~!
私は踊る方のタンゴは仕事が忙しくなってお教室にまったく行けておらず、
もう忘れてしまったかもしれません…(ToT)
観る方も励みたいです! またいろいろ教えてくださいませ。

●駒子●
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