駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

くらもちふさこ『いつもポケットにショパン』

2010年03月10日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名か行
 集英社マーガレットコミックス全5巻

 麻子は毎週水曜日、幼なじみのきしんちゃんを誘ってピアノの先生のところへ行く。麻子の母はピアニストだが、練習を見てくれることはない。きしんちゃんのおばちゃまはかつて麻子の母のライバルだったが、今は家庭に入っていて、麻子のことも可愛がってくれる…

 「別マ」に何故か縁がなかった私なのですが、どうしてこの作品を知ったのか全然覚えていません。私にとって最初のくらもち作品でした。全台詞が暗誦できるくらい大好きな作品です。

 好き合ってるのにライバルとか、愛し合っているのに競わなければならないとかの設定がせつなくて好みだということもあります。
 スポーツなどでは男女は同じ土俵で競えないけれど、音楽だったら性差はありませんからね。そして何より、音楽が持つ、人の心を伝えたり、人の気持ちを変化させたりする力を十全に描いている名作だと思います。
 あと、個人的には、女扱いがうまそうなのが多いくらもち男性キャラの中では、わりと不器用そうというか女なんか眼中にない感じのきしんちゃんが好き、というのがあります。最後に麻子の膝で泣き崩れるところ、好きです。
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