駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

木原敏江『ユンター・ムアリー』

2009年12月04日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名か行
 小学館プチフラワーコミックス。
 名門旧制高校を舞台にした青春浪漫『摩利と新吾』の外伝短編集。
本編の方は白泉社文庫版で読んだのですが、今ひとつぴんと来ず、手放してしまいました。どうも、ふたりの愛の形に納得できなかったんです。

 ここに入った三つのお話はみな素敵です。
「のたれ死にしたって わたくしの人生ですわ」
「聞きたくありませんわ それはあなたの人生ですわ」
 と言い放つロシヤの亡命貴族の娘。
「そんなに殺したけりゃ結婚して 結婚は人生の墓場だっていうじゃない」
 と迫る苦労人の少女。
「ほんとにアースキンはバカだから…あの人あれで28よもう」
 と泣く女優。
 それぞれが摩利と少しだけ関わり、また去っていきます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉田秋生『河よりも長くゆる... | トップ | 吉田秋生『カリフォルニア物語』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

愛蔵コミック・コラム/著者名か行」カテゴリの最新記事