駒子の備忘録

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『千年の愛』~韓流侃々諤々リターンズ27

2021年05月09日 | 日記
 2003年SBS、全20話。

 ヒロインはソン・ユリ演じるプヨ・ジュ、西暦660年代の南扶余のお姫さま。相手役はソ・ジソプ、姫を守る百済の将軍ギシル・アリと現代のチンピラ…いや、一応ファッションデザイナーの青年、カン・インチョルの二役。キム・ナムジンが新羅の将軍キム・ユソクと現代の財閥御曹司タツジ・フジワラの二役、キム・サランがタツジの部下ウンビと姫のライバル(父王の妾姫かな?)グムファの二役を演じています。
 要するに古代のお姫さまが現代にタイムスリップしちゃって…というお話。
 四角関係ラブストーリーの作り方もベタなら財閥だの裏社会だのの出し方もベタ、というかものすごく稚拙な脚本と演出で、なんの工夫も知恵も目新しさもなく、かつ超スロー展開で、とても20話に渡ってやるストーリーではなく…おもしろくなくてつらすぎて、かなり飛ばして見てしまいました。ヒロインがインチョルのところに行ったりタツジのところに行ったりするだけを何度も繰り返してるだけなんだもん…そのヒロインも気位が高いお姫さま、というよりは高慢で居丈高で、プンスカしてるか泣いてるかばかりなので、せっかく可愛いのに萌えないのです。そして男ふたりはただ殴り合うばかりでいつも流血しているかアザを作っているかしている…つ、つらい。
 あと、なんちゃって日本、なんちゃって日本語ターンがしんどすぎました。ニンジャとかキモノとか…わざとなのか? 欧米ならまだしも、当時の韓国からならもうちょっと日本のことがわかっていたのでは? でも日本人俳優は使えなかったんだろうなあ。もしや当時はコレがお洒落でトレンドだったのでしょうか? 謎すぎる…DVDでは日本語台詞パートにはハングル字幕が出るんだけれど(元の映像のままなのかな?)、日本語としてはとても聞きづらいものなので、ここにも普通に日本語字幕を出してもらいたかったです。
 結局お話としては姫は元の時代に戻って、インチョルがあとを追って終わるのですが、アリはもう死んでいるんだからインチョルがその身代わりになっても問題ない気がするので、歴史は変えられないし国が滅ぶんだとしても、ふたりは幸せに暮らしました…まで描いてオチにしてもよかったのではないでしょうか。あまりにもしょーもないラストカットで残念すぎました。撮影が押せ押せだったのかな…
 あいかわらず身体自慢のジソプが朝チュン場面で常に乳首を見せているのがおもしろかったです。おしまい。


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