駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

木原敏江『アンジェリク』

2010年02月17日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名か行
 秋田文庫、全3巻。

 17世紀後半のフランス。貧乏貴族の娘アンジェリクはおてんば娘。従兄弟のフィリップにほのかにあこがれていたが、トゥールーズの伯爵ジョフレとの縁組が決まり…太陽王ルイ14世のベルサイユ宮廷をも巻き込む一大グランド・ロマン。

 原作はA&S・ゴロンの大冒険活劇ロマン。12、3巻くらいまで読んで脱落しました(笑)。だってどんどん荒唐無稽になるんだもん。でも漫画化された部分にあたる5巻までは愛蔵しています。
 原作も好みですが、漫画も非常にうまく描かれていると思います。細かい設定の変更や細部の膨らませ方なども見事です。漫画版をもとに宝塚歌劇化もされたようですが、どうだったんでしょうね。
 アンジェリクをめぐる三人の殿方ジョフレ、フィリップ、ニコラの中では、やっぱりフィリップが一番好きですね。作家も一番力が入っているようです。
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