駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

宝塚歌劇専科『神家の七人』

2017年11月23日 | 観劇記/タイトルか行
 宝塚バウホール、2017年11月21日14時半。

 1945年9月、第二次世界大戦で母国の軍隊に参加し欧州戦線にその身を投じていたイヴァン・ターナー(轟悠)が故郷ボルチモアに帰ってくる。だが彼を待っていたのは父の死。父が起業したターナーズ・コーポレーションの社長就任を余儀なくされるが、その実態は正真正銘のマフィアで…
 作・演出/齋藤吉正、作曲・編曲/手島恭子。専科5名、月組選抜メンバー4名でのミュージカル。全二幕。

 ヨシマサっぽくない、下品でないダーイシ作品みたいな…というような評判を聞いていたので、さてどんなものかと出かけてみましたが、なんのことはない、要するにたわいのないコメディ、ホームドラマというだけでした。いつもの斎藤作品にありがちな過剰なこだわりがない、というか…
 一応ギミックはあって、私はオチの予想がつかずに楽しく観たのでそれはよかったですが、予想できちゃった人もいたかもしれませんね。
 まあアイディアというのは本当にそれだけの、あとはおじさんたちがただわちゃわちゃ楽しそうにやっていて紅一点のわかばが華やかに艶やかに存在感を印象付けているというだけの、私はやや退屈した舞台でした。45分でできるよな、とか…芝居巧者の専科と若手と言えど実力派の月組っ子たちの無駄遣いではないの?とね。でも今回はこういう企画だったんだろうなあ、あえてこのメンバーで軽いものを、という、ね。
 それにしてもイシちゃんの声の出てなさには不安になりました。こんなんで『ドクトル・ジバゴ』主演とか大丈夫なの? あとホント『凱旋門』の主役はだいもんに譲った方がいいと思うけど…素晴らしい専科生だしスターさんだけれど、もう主役じゃなくていいと思うんですよね。そういう仕事をしていくべきなのでは…カッコいいはいいんだけど、さ…
 とりあえず、こんなにも分割されても元気な月組のパワーは感じました。おしまい。




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