梅田芸術劇場メインホール、2024年1月20日15時半、27日15時半。
監修・演出/石田昌也、構成・演出・振付/三井聡、作曲・編曲/手島恭子、太田健、高橋恵、麻吉文、振付/御織ゆみ乃、原田薫、Seishiro。タイトルはGreatest Of All Timeの略で、月組トップスター月城かなとの魅力を最大限に詰め込んだグランド・コンサート。全1幕。
プレ・サヨナラ・コンサートということでは『ビシャイ』と同じなので、なんとなくその心構えで観たら全然違っていて、二度目にわかって観たらまあまあ楽しめたのですが、初回はなんか私はとまどっているうちに終わってしまった印象でした。まあ『ビシャイ』は休憩ありの2幕ものなのに対して、こちらは100分の1幕ものでしたしね。
なので構成がいろいろ違ってくるのも当然なのですが…
でも、プロローグはともかくとして、次の宝塚メドレーがなんか意味不明すぎて…れいこちゃんの主演作をたどるのではなく、これまでの月組の代表曲をたどるってこと?とも思ったのですが、たとえば歴代トップスターの代表曲を遡っていくわけでもなく、並びも古い順でもないし、てか月組公演でないものもまざるし、かと思えば後半にまたくらげちゃんが『グラホ』を歌うので何故このコーナーにまとめない?と混乱しましたし…あと『ドリチェ』はもちろんプレお披露目ショーなんだけどやっぱりその前に珠城さんのサヨナラ公演なんであってさあ、と情緒が乱れ…初演当時トップ娘役を置いていなかった『アパショ』を、くらげセンターで娘役だけでバリッとやるのはいいなと思ったんですけどね。でも振りが違うのはなんだかなあ…お衣装が違うので、振りはママでもよかったのでは?
みんながタカスペかな?とか言っていた月ノ塚音楽学校の場面も、私はもともとこういうコントみたいなものが苦手だというのもあるのですが、月城先生が外国人でカタコト日本語をしゃべる設定になっていたり、ヤンキー設定なのか?なおだちんの風間くんがヘンにいじられるくだりがあったりと、なんか今のご時勢、この状況でこれをやるという選択をするこの劇団が本当に信じられない…とちょっと絶句しちゃったんですよね。制服を脱がす、というのも微妙なところだと思うし…ついダーイシの影を思いましたが、どうもこの場面はちゃんと(?)三井先生の着想であるらしく、外部の人にもこういうのをやっておけばいいんでしょ、てかやるもんなんでしょと思われてるのか、と逆に軽く絶望しましたね私は…
風間くんが漢字が読めなくて人の名前を音読みしちゃう、というのも、そもそもタカラジェンヌの芸名は一般的には変わっていて読みづらいものが多く、変な読ませ方をさせるのも多いので、そこを取り上げて笑いのネタにするのはどーなのよっつーか、ちょっと愛とかリスペクトとか知識とか配慮がない行為なのでは…と私は感じましたし、外部の人がそれをやっちゃうのは仕方ないにしても中の人間は止めなかったんかい、と思うと、プロデューサーとかなんとかがホント機能していないんだなこの組織、とまたまた絶望しますよね…
「日本人ならみんな」云々も、今その表現はマズいって…ってなりますし、私はノリが悪い人間なので、「客席参加」も椅子の上で背伸びしただけで済ませましたすみません。いやアイディアとしては悪くなかったと思います、下手に躍らせるより全然いい。でも日本人だからできるわけじゃないからさあぁ…
制服のスカートの下がバックシームの黒網タイツに黒ハイヒール、ってのは背徳的でそそられるよなと思いつつも、そもそも制服好きすぎるだろう日本人、なんでそんなに総ペドなんだ、それが最近は問題視されてるだろうに…とかも考えちゃったんですよね…宝塚歌劇団は学校組織のていなので、余計に、ね。でもこんなベタな学ランやセーラーはもちろん着ていなかったわけでさあ、あーなんかもう何もかもが、こう…(><)
アコースティック場面も、いいんだけど私はちょっと長く感じてしまったんですよね。1幕ものなのでこういうクールダウン・ターンが要る、ってのもわかるんですけど、上手いけどカラオケ聞きたいわけじゃなくて芝居歌が聞きたいんだな自分は…というのも再認識できました。ただ123の雰囲気がいいのはよく伝わって、ここのおださんいじりはいじめではなく愛あるかまいだと本当にわかりましたし、それぞれひとりっ子で人見知りな3人が年月かけて少しずつ少しずつ歩み寄ってやっとこんな軽口が叩き合えるようになれたんだろうな、とほっこりしました。でもなー…「ABC」とか平井堅のお洒落なバージョンだそうですが、下の音が出てなかったし、単調では…?とか思ってしまったのですよ、すんません…
よかったな、と思ったのは「白の衝撃」とか娘役の扇のダンス、ジャズのボレロ場面など。なので『ビシャイ』があくまでサヨナラショー拡大版だったのに比べて、こちらはわりと普通の新作ショーに近かったんですよね。そうとわかって観れば目新しく、楽しかったのでした。れいこちゃんの「愛はるかに」もとてもよかったです。でも「Cheek to Cheek」はスタンダードナンバーでも近年の宝塚ではれいまどがやったナンバーなんだから、ここでやるのはダメなんだって。くらげが片方の長手袋脱いで、れいこちゃんがタイを外して襟元ゆるめたのはよかったんだけどさ…
あとは、れいこちゃんが自分のためだけのリサイタルではなく、次の月組につなげていくために…とこうしたコンセプトにしたんだから、ぱるより下をモブに使うんじゃなくてもっと生徒を散らせて少しずつピックアップして、ファンに組子を覚えさせる仕様にしてほしかったです。娘役はサリーの周りや登校Discoがあったけど、これにあたる男役ピックアップがほぼなかったですよね、わかとか埋もれさせておいていいの?とか不安なくらいだったんですけど…
すみません、結局のところ不平不満愚痴オンパレードになりました。組ファンには評判がいいようなので、それでいいのです。私はショーとかコンサートとかの見方がホントに下手なので…
Tシャツ姿のアンコールがないのがよかった、という意見も見て、総家路確かにコンサートの様式美になっているところがあるけど、あれってなんなんだろうね?とかちょっと考えました。
れいこちゃんのビジュアル・ブックみたいなプログラムはとても良きでした。さあ、あとは退団公演で有終の美を飾れるかどうかだよ、頼むよハリー…!
監修・演出/石田昌也、構成・演出・振付/三井聡、作曲・編曲/手島恭子、太田健、高橋恵、麻吉文、振付/御織ゆみ乃、原田薫、Seishiro。タイトルはGreatest Of All Timeの略で、月組トップスター月城かなとの魅力を最大限に詰め込んだグランド・コンサート。全1幕。
プレ・サヨナラ・コンサートということでは『ビシャイ』と同じなので、なんとなくその心構えで観たら全然違っていて、二度目にわかって観たらまあまあ楽しめたのですが、初回はなんか私はとまどっているうちに終わってしまった印象でした。まあ『ビシャイ』は休憩ありの2幕ものなのに対して、こちらは100分の1幕ものでしたしね。
なので構成がいろいろ違ってくるのも当然なのですが…
でも、プロローグはともかくとして、次の宝塚メドレーがなんか意味不明すぎて…れいこちゃんの主演作をたどるのではなく、これまでの月組の代表曲をたどるってこと?とも思ったのですが、たとえば歴代トップスターの代表曲を遡っていくわけでもなく、並びも古い順でもないし、てか月組公演でないものもまざるし、かと思えば後半にまたくらげちゃんが『グラホ』を歌うので何故このコーナーにまとめない?と混乱しましたし…あと『ドリチェ』はもちろんプレお披露目ショーなんだけどやっぱりその前に珠城さんのサヨナラ公演なんであってさあ、と情緒が乱れ…初演当時トップ娘役を置いていなかった『アパショ』を、くらげセンターで娘役だけでバリッとやるのはいいなと思ったんですけどね。でも振りが違うのはなんだかなあ…お衣装が違うので、振りはママでもよかったのでは?
みんながタカスペかな?とか言っていた月ノ塚音楽学校の場面も、私はもともとこういうコントみたいなものが苦手だというのもあるのですが、月城先生が外国人でカタコト日本語をしゃべる設定になっていたり、ヤンキー設定なのか?なおだちんの風間くんがヘンにいじられるくだりがあったりと、なんか今のご時勢、この状況でこれをやるという選択をするこの劇団が本当に信じられない…とちょっと絶句しちゃったんですよね。制服を脱がす、というのも微妙なところだと思うし…ついダーイシの影を思いましたが、どうもこの場面はちゃんと(?)三井先生の着想であるらしく、外部の人にもこういうのをやっておけばいいんでしょ、てかやるもんなんでしょと思われてるのか、と逆に軽く絶望しましたね私は…
風間くんが漢字が読めなくて人の名前を音読みしちゃう、というのも、そもそもタカラジェンヌの芸名は一般的には変わっていて読みづらいものが多く、変な読ませ方をさせるのも多いので、そこを取り上げて笑いのネタにするのはどーなのよっつーか、ちょっと愛とかリスペクトとか知識とか配慮がない行為なのでは…と私は感じましたし、外部の人がそれをやっちゃうのは仕方ないにしても中の人間は止めなかったんかい、と思うと、プロデューサーとかなんとかがホント機能していないんだなこの組織、とまたまた絶望しますよね…
「日本人ならみんな」云々も、今その表現はマズいって…ってなりますし、私はノリが悪い人間なので、「客席参加」も椅子の上で背伸びしただけで済ませましたすみません。いやアイディアとしては悪くなかったと思います、下手に躍らせるより全然いい。でも日本人だからできるわけじゃないからさあぁ…
制服のスカートの下がバックシームの黒網タイツに黒ハイヒール、ってのは背徳的でそそられるよなと思いつつも、そもそも制服好きすぎるだろう日本人、なんでそんなに総ペドなんだ、それが最近は問題視されてるだろうに…とかも考えちゃったんですよね…宝塚歌劇団は学校組織のていなので、余計に、ね。でもこんなベタな学ランやセーラーはもちろん着ていなかったわけでさあ、あーなんかもう何もかもが、こう…(><)
アコースティック場面も、いいんだけど私はちょっと長く感じてしまったんですよね。1幕ものなのでこういうクールダウン・ターンが要る、ってのもわかるんですけど、上手いけどカラオケ聞きたいわけじゃなくて芝居歌が聞きたいんだな自分は…というのも再認識できました。ただ123の雰囲気がいいのはよく伝わって、ここのおださんいじりはいじめではなく愛あるかまいだと本当にわかりましたし、それぞれひとりっ子で人見知りな3人が年月かけて少しずつ少しずつ歩み寄ってやっとこんな軽口が叩き合えるようになれたんだろうな、とほっこりしました。でもなー…「ABC」とか平井堅のお洒落なバージョンだそうですが、下の音が出てなかったし、単調では…?とか思ってしまったのですよ、すんません…
よかったな、と思ったのは「白の衝撃」とか娘役の扇のダンス、ジャズのボレロ場面など。なので『ビシャイ』があくまでサヨナラショー拡大版だったのに比べて、こちらはわりと普通の新作ショーに近かったんですよね。そうとわかって観れば目新しく、楽しかったのでした。れいこちゃんの「愛はるかに」もとてもよかったです。でも「Cheek to Cheek」はスタンダードナンバーでも近年の宝塚ではれいまどがやったナンバーなんだから、ここでやるのはダメなんだって。くらげが片方の長手袋脱いで、れいこちゃんがタイを外して襟元ゆるめたのはよかったんだけどさ…
あとは、れいこちゃんが自分のためだけのリサイタルではなく、次の月組につなげていくために…とこうしたコンセプトにしたんだから、ぱるより下をモブに使うんじゃなくてもっと生徒を散らせて少しずつピックアップして、ファンに組子を覚えさせる仕様にしてほしかったです。娘役はサリーの周りや登校Discoがあったけど、これにあたる男役ピックアップがほぼなかったですよね、わかとか埋もれさせておいていいの?とか不安なくらいだったんですけど…
すみません、結局のところ不平不満愚痴オンパレードになりました。組ファンには評判がいいようなので、それでいいのです。私はショーとかコンサートとかの見方がホントに下手なので…
Tシャツ姿のアンコールがないのがよかった、という意見も見て、総家路確かにコンサートの様式美になっているところがあるけど、あれってなんなんだろうね?とかちょっと考えました。
れいこちゃんのビジュアル・ブックみたいなプログラムはとても良きでした。さあ、あとは退団公演で有終の美を飾れるかどうかだよ、頼むよハリー…!
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