中日劇場、2008年2月20日ソワレ。
ジゴロのダニエル(真飛聖)は気ままな学生生活を送っていたが、パトロンに縁を切られ、生活に困ることになった。そこへジゴロ仲間のスタン(壮一帆)が設け話を持ち込んできた。預金者が死亡したり行方不明になっていて、放置されたままの「睡眠口座」の相続人に成りすまそうというのである…作・演出/正塚晴彦、作曲・編曲/高橋城。1993年初演の再演版。グランド・レビュー『ラブ・シンフォニーⅡ』の作・演出は中村一徳。花組新トップスター真飛聖のお披露目公演。
私が最初に観た宝塚歌劇の公演が、今から15年前のこの舞台の東京公演でした。
大好きで、懐かしくて、どうしても観たくて、名古屋公演まで観に行ってしまいましたよ。
中日劇場は、やはり一番熱心に宝塚歌劇を観ていたころに、ノンちゃんのお披露目公演の『ミー&マイガール』を観たくて行ったとき以来でしょうか。
少し手を加えるかも、ということでしたが、台詞も演出もほぼ初演のままでしたね。フォンダリ(愛音羽麗)とノルベール(高翔みず希)のやりとりが少しくわしくなったくらいだったでしょうか。脇の小芝居もみんなまんまだったので、もう大感動でした。
でも、もちろん、それだけにキャストのニンのちがいもどうしても目についてしまいます。それになんてったって今の花組にひいきがほとんどいないからなー…
まとぶんは、いかにも宝塚スター!な顔立ちなんですが、いかんせんもう少しだけ上背が欲しい。明るくていいんですけれどね。壮一帆の方が頭身は高いんですが、こちらは線が細すぎる感じがします。
脚本はどうしても初演時のスターに当て書きされたものであり、太陽と月で言えば明らかに月であったヤンさん(安寿ミラ)が演じたダニエルは、本当に繊細でちょっと神経質そうなヘタレなジゴロでした。そしてダニエルを計画に巻き込む、明るくてちゃらんぽらんなスタンのキャラクターは、明らかに太陽であったミキちゃん(真矢みき)のものであったのです。
ふたりの洒脱な掛け合いは、一期ちがいのふたりの仲の良さがそのまま出たものでした。そしてヒロインのフェリシア(桜乃彩音)役もまた明らかに、当時タレント揃いの花組娘役陣にあってトップ抜擢におたおたしていたミハル(森奈みはる)のキャラクターから来るものだったのです。
まだ、こういう間が勝負の台詞をこなして客席を笑わせる域には達していなかったかなー。
トップとしては先輩格の桜乃彩音は、それでもさすがにこういう可愛らしい役もきっちり演じていましたけれどね。
それでも、同行した初宝塚という知人女性ふたりは、ティーナ(野々すみ花)やルシル(桜一花)、カティア(愛純もえり)といった魅力ある女性キャラクターの方が好きで、フェリシアは典型的な没個性ヒロインに見えてしまったようです。むうう。
まあでもやっぱりよくできたお芝居だと思います。畳み込むような中盤は出色だと思う。引き継がれていってしかるべき、宝塚オリジナル脚本です。
ショーはプロローグからスーツ、スパニッシュ、ラテン、ロケットにデュエットダンスにパレードにと、典型的な「宝塚レビュー」で、堪能しました。
ジゴロのダニエル(真飛聖)は気ままな学生生活を送っていたが、パトロンに縁を切られ、生活に困ることになった。そこへジゴロ仲間のスタン(壮一帆)が設け話を持ち込んできた。預金者が死亡したり行方不明になっていて、放置されたままの「睡眠口座」の相続人に成りすまそうというのである…作・演出/正塚晴彦、作曲・編曲/高橋城。1993年初演の再演版。グランド・レビュー『ラブ・シンフォニーⅡ』の作・演出は中村一徳。花組新トップスター真飛聖のお披露目公演。
私が最初に観た宝塚歌劇の公演が、今から15年前のこの舞台の東京公演でした。
大好きで、懐かしくて、どうしても観たくて、名古屋公演まで観に行ってしまいましたよ。
中日劇場は、やはり一番熱心に宝塚歌劇を観ていたころに、ノンちゃんのお披露目公演の『ミー&マイガール』を観たくて行ったとき以来でしょうか。
少し手を加えるかも、ということでしたが、台詞も演出もほぼ初演のままでしたね。フォンダリ(愛音羽麗)とノルベール(高翔みず希)のやりとりが少しくわしくなったくらいだったでしょうか。脇の小芝居もみんなまんまだったので、もう大感動でした。
でも、もちろん、それだけにキャストのニンのちがいもどうしても目についてしまいます。それになんてったって今の花組にひいきがほとんどいないからなー…
まとぶんは、いかにも宝塚スター!な顔立ちなんですが、いかんせんもう少しだけ上背が欲しい。明るくていいんですけれどね。壮一帆の方が頭身は高いんですが、こちらは線が細すぎる感じがします。
脚本はどうしても初演時のスターに当て書きされたものであり、太陽と月で言えば明らかに月であったヤンさん(安寿ミラ)が演じたダニエルは、本当に繊細でちょっと神経質そうなヘタレなジゴロでした。そしてダニエルを計画に巻き込む、明るくてちゃらんぽらんなスタンのキャラクターは、明らかに太陽であったミキちゃん(真矢みき)のものであったのです。
ふたりの洒脱な掛け合いは、一期ちがいのふたりの仲の良さがそのまま出たものでした。そしてヒロインのフェリシア(桜乃彩音)役もまた明らかに、当時タレント揃いの花組娘役陣にあってトップ抜擢におたおたしていたミハル(森奈みはる)のキャラクターから来るものだったのです。
まだ、こういう間が勝負の台詞をこなして客席を笑わせる域には達していなかったかなー。
トップとしては先輩格の桜乃彩音は、それでもさすがにこういう可愛らしい役もきっちり演じていましたけれどね。
それでも、同行した初宝塚という知人女性ふたりは、ティーナ(野々すみ花)やルシル(桜一花)、カティア(愛純もえり)といった魅力ある女性キャラクターの方が好きで、フェリシアは典型的な没個性ヒロインに見えてしまったようです。むうう。
まあでもやっぱりよくできたお芝居だと思います。畳み込むような中盤は出色だと思う。引き継がれていってしかるべき、宝塚オリジナル脚本です。
ショーはプロローグからスーツ、スパニッシュ、ラテン、ロケットにデュエットダンスにパレードにと、典型的な「宝塚レビュー」で、堪能しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます