駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『タカラヅカスペシャル2010~FOREVER TAKARAZUKA~』

2010年12月22日 | 観劇記/タイトルた行
 梅田芸術劇場、2010年12月18日ソワレ


 2階下手の席でした。

 第一部は今年一年の各組の公演を振り返る趣向、第二幕はこれまで行ってきた海外公演の名場面や主題歌が中心。

 東京公演中の星組は不参加。
 23日がバウ初日の月組も、まさお・そのか・トシちゃんのみの参加でした。

 組順だったり、就任順だったり、年次順だったりと大変なトップスターの扱いでしたが、まあまあおちついて見られましたかね(^^;)。

 プロローグ、キムを迎える雪の紳士の中にまっつがいて、なんかじんときました。
 しかしキムはガチガチだったなー!

 MCは、もうちょっと事前に打ち合わせがあってもいいんじゃないのというくらいぐだぐだで、段取りどおり運ぼうとする大空さんのけなげさに泣かされました(贔屓目ではなく!)。
 でもキムに
「一回目は緊張しすぎてバタバタしていたから、二回目はスッとしていくって言ってたのに、もう噛んじゃったね」
 と嬉しそーにつっこんだり、まとぶんに右京さんをおねだりしてウケまくったりと、自由でもありました(^^;)。

 各組コーナーは、トップバッターの月組はメドレー。これまたまさおが上がっているのか音程が怪しげで、そのかもダンスになれば鮮やかなんだけどさあ…というところを、すっごいおちついて堂々としていたトシちゃんががっつり支えているように見えました。
 新公主演を果たして、一皮むけたかな?

 専科コーナーは『オネーギン』より、歌うイシちゃんと踊るミミちゃん(そういえば開演アナウンスもミミちゃんでした)。
 タチヤーナのあの青いドレスがまた見られて、楽しかったです。

 ランちゃんの「蘭ちゃん」とれーれの「麗麗」による双子MCを挟んで(せっかくなのに短すぎだよ! もったいないよ!! 可愛かったよ! やっぱり似てたけど並ぶとわかるよね、でも声がちょっと違うよね、でもとにかく可愛かったよ!!!)パロディコーナーへ。

 花組は『EXCITER!!・虞美人』。
 みわっちの韓信とみつるの張良(! まあ役名だけですけれどね。ふたりとも衣装は『EXCITER!!』仕様で、『虞美人』からの台詞をしゃべるのが妙におかしい)が、えりたん劉邦に、まとぶん項羽を裏切って、チェンジボックスに入れてしまえとそそのかします。
 項羽さまを誘う赤いけしの女、イチカとあまちゃき、そして偽虞美人のランちゃん。
 ついに項羽さまがチェンジボックスに入ってしまうと、現れたドリームガールズはなんと四人、しかもデカい…! めお・まぁ・だいもん・まよ!! お衣装は『Apassionado!!』の中詰めラテンお花ちゃんです。
 いやみんな美人だったよ?(真顔)
 めお綺麗だったってマジで!
 で、項羽さまはMr.YUのメガネと前髪つけてパンダ持ってボックスから登場…劉邦勝利!と思いきや、メガネ外して前髪取ってパンダ隠してエキサイターに! みんなで主題歌を歌って踊ってシメてくれました(^^)。
 おもろかった(^^)。

 雪組は『ロジェの夜明け』。去年同様、ネタとしては苦しい。キムには『はじ愛』バードをさせてもよかったんじゃないのかなー。
 リオンが椅子に手錠で結びつけられたままキザって歌うと(キムの相手役は椅子なのかそうなのかこの椅子取りゲームをみみあゆあみにやらせるということなのか)、現れたのは看護婦たち。キタロウがデカさと異様さで笑いを持っていく(^^;)。まっつは女声でしゃべるし、コマは可愛いし、カオスのまま、「ソルフェリーノの夜明け」を熱唱…
 そのままロミジュリの宣伝をしてシメ。

 宙組は『誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん』というタイトルが示すとおり、ネタに恵まれすぎている(^^)。
 特に前半の脚本は神懸かり的におもしろく、公演に通った組ファンなら
「あの台詞がこのキャラでこんなふうに!」
 と驚き笑いまくりでしょう。
 残念ながら、銀ちゃんが出たあたりから…というか小夏が出たあたりから、ややぐだぐだと間延びしたかな。エマかイルザにしてもよかったのかもしれません。『シャングリラ』がスルーされていたけれど、専務が氷でもよかったわ(*^^*)。
 みっちゃんがとにかく芸達者で、役名はアンドレスなんだけど何役もやっていたこと、まゆたんナポレオンが
「イギリスさん、ロバート・ジョーダンか…」
 とかまじめにつぶやくのがおかしかったこと、そのナポレオンのグルーピーがみー・大・ちー・カチャでフツーに可愛かったこと(マジで!)、れーれのルチアも朋子がかっておかしかったこと…が印象的でした(^^)。
 最後は「ファンキー・サンシャイン」を歌って踊ってシメ。

 そのあとは今年亡くなった小林公平氏特集。
 「青い星の上で」を歌うユウヒにまゆみちが絡み、この並びももうすぐ見納めと涙を誘います。みっちゃんの歌でゆひまゆが踊った方がよかったんじゃないのとか思ったのはナイショ。まゆみちも歌に加わってくれると俄然厚みと確かさが出たよと思ったのもナイショ。でもここのユウヒの黒と金の衣装は素敵でした。
 『コインブラ物語』を歌うイシちゃんには、スミカがイネスに扮して踊り、綺麗でした。
 そのまま黒燕尾の男役総踊りになって幕…だったのですが、一番いいところでソロのトランペットがやらかしました…あああ…

 ところで「小林校長先生」ではなく「小林公平先生」とかでよかったんじゃないの?とちょっと聞いていて思いました。
 タカラジェンヌはすべて宝塚音楽学校の卒業生であり、劇団に入団してなお「生徒」と呼ばれる存在ではありますが、我々観客はやはりPTAではなくお金を出して舞台を観る相手ではあり、観客相手には彼女たちはプロの舞台人として当たるべきなのですから…


 第二部は海外公演メドレー。
「Welcome to Takarazuka」はラン・スミカを先頭に娘役オンリーでスーパーデレデレタイム。
 ただしランちゃんの英語はかなり破壊的だったように聞こえたんですが…!?
 まゆたんの「ポゴシプタ」…濃かったよ…
 まゆえりが並ぶところもありましたが、そんなに絡みはなかったかな。

 そして「CARIOKA」総踊り。
 センターはトップ3人の持ち回りですが、中詰めはユウヒセンターだったので泣けました。カッコよかったよ…! ランちゃんとスミカの鬘もとても可愛かった!

 抽選会、お手伝いはコーラスのモンチとみなとくん。私の席からはコーラスのみなとくんが見切れていたので、顔が見られてよかった(^^)。
 汗拭き&水出し下級生は回替わりのようで、この回はみー・大・キタロウ。
 大空さん、
「もっと可愛い子がよかった、もっと可愛い子が来ると思ってたのに」
 言いすぎです(^^;)。
 大ちゃんは大汗かいていて、逆にまとぶんに拭いてもらっていましたよ…
 当選者は三階席ばかりでした。こういうのってなぜか固まる…

 フィナーレはパリ、ロンドン、ニューヨークの歌をトップ3人が。ひとりのみで客席降りして舞台が空だと、二階席・三階席の観客は見るものがラブ一郎先生の指揮しかなくなるんですけれど…再考してほしい。
 パレード、シメは「夜明けの序曲」でした。


 遠征する身としては梅田はやはり近くて楽なので、大劇場の方が絶対にいい、とは言いませんが、東京公演を数日休んででも、やはり5組揃えたイベントにしてほしいなあ、とは思います。
 あと、生でタカスペを見たのは去年が最初なのですが、今スカステで過去のTMP、TCAスペシャルを放送しているせいもあって、とんどん手抜き化されているのが見て取れてしまう…
 トップコンビが2組しか出ていないからシャッフルもできないし…
 男役2番手は4人揃ったんだから、もっとじっくり見せる場面があってもよかっただろうし…
 トップを休ませるためにも、3番手以下くらいで何場面か作っても、ぜんぜん保つと思うんですよね。もう少し考えてくれてもいいんじゃないかなあ…とは思いました。

 ともあれ生徒さんはお疲れさまでした、私はこれが去年に引き続き一年最後の遠征、観劇納めでした。
 お取り次ぎいただけてうれしかったです。

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