フォアグラ日記

函館麺や　一文字（ラーメン／函館）
函館といえば塩ラーメンにて、これまでに当地へ3回の訪問履歴があるものの、毎回において全てが塩ラーメンを食する。過去の記憶を紐解くに、初回は星龍軒、2回目は柳小路 王さん、そして3回目が今回の一文字。王さんは昭和23年創業、星龍軒は昭和26年創業でともに函館塩ラーメンのルーツである(らしい)という点を鑑みれば、今回はかなりポストモダン的ではあるものの、インスタントラーメン界において「サッポロ一番 塩ラーメン」を至高と考える当方としては、その進化過程が非常に気になって訪問。場所は宿営地たる湯の川温泉に至近で好都合、ちょっとやはめの夕食時に訪問して食するも、やはり塩ラーメン。塩ラーメンはあまり個性を出しにくいともいえるが、逆に超強烈なる個性を売りとして、そのパンチ力だけを誇るラーメンが東京に多い一方で、ポストモダンではあっても塩ラーメンの域を良い意味で脱しないのは好感。炙ったトロトロの叉焼にトレンド追従を感ずるも、それ以外は毎日食べても飽きない塩ラーメンであって、なかなか東京では塩ラーメンをウリとするラーメン店が少なく、必然と食する機会も少ないだけに貴重な機会。なお、食した後に函館山から夜景を臨むべくロープウェイに搭乗するも、”ここはビクトリアピーク＠香港か！”とツッコみたいほどの中国人観光客の多さ(香港はロープウェイではなくトラムだが...)、これらも函館経済に多いに寄与しているか。