Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

皆様よい年をお迎えください。

2005年12月31日 | 時事批評
本年はご愛顧ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
今年は音楽的にはレコーディング、そして仙台2days、そしてCD発表、最後には来年初のライブへ向けての練習といったかなり音楽三昧な一年でした。どうぞ皆様、来年もよろしくお願いいたします。
※写真は31日に会社の窓から撮影した「東京ミレナリオ」。寒い中2時間待ちは当たり前、ご苦労様なことです。蛾が如く、光に群がる習性、ちょっと理解に苦しみますが(笑。

クドいようですが

2005年12月28日 | SideSteps
ライブのお知らせです。Side Steps『VERGE OF REALITY』発売記念ライブ
2006年1月8日(日曜日) 吉祥寺シルバーエレファント
正月明けの三連休中日(なかび)ですが、皆様のご来場をお待ちしております。
開場17:30 開演18:00 前売2,000 当日2,400
ふと思えば、あと2週間弱、正月も会社にて、全く年末感もないまま、ちょっと焦るのであります(笑。

ラブ!ペダル(9)

2005年12月27日 | 機材マニアック
久々に懐かしい顔を発見しました。エレハモ(エレクトロ=ハモニクス社、電気鱧ではない)のマイクロ・ベース・シンセサイザー(以下MBS)。はじめて見たのは高校生時代ですから今から20年前にもなるのですが、当時は「シンセベース」なるものが非常に流行しており、ベーシストにとっては「シンセベースが脅威!」といった時代なのでした(よく理由は分かりませんが)。勿論、速いパッセージ等はシンセベース(所謂、鍵盤)に敵(かな)う訳もなく、それでも敢えてそういうフレーズを練習して、それが結果として練習にもなったのですが、音(サウンド)だけはどうしてもその音が出ず(今となっては当たり前ですが...笑)、そんな中で、その問題を一発で解決してくれるであろうネーミングのMBSはまさに”垂涎の的”でありましたが、同時に”高嶺の花”でもありまして、記憶では10万円くらいしたと思います。高校生には非常なる大金ですから、MBSを分析(当時からマニアックだったと自分でも思います)し、フィルターとしてワウを、EQとしてEQを、さらにオクターバーとフランジャー(これは期末試験の後に楽器屋で購入した記憶があります)等の所有している殆どのコンパクトエフェクトを長~く直列に連結して、同様の効果を得ようと必死だったのでありました。結果としてはあまり使い物にならず、サーというノイズ、しかもフランジャーでそれが”ウネりまくる”という、悲しい結果(”若気の至り”というヤツですな...)に終わったのではあるのですが。その後、コンパクトエフェクトの中にもベースシンセなるものが登場し、当初は追従性が悪く、速いフレーズを弾くとメチャクチャになってしまうというものもありましたが、次第に性能アップもしてきたと思います。ただ、一様に試しては見るものの、すぐに飽きが来るというのが毎度の結果でして、枯れて来ている最近は(笑、あまりこういうのに興味を示さなくなってしまいました。よって高校時代に垂涎したMBSも、今となっては懐かしいという感慨だけで、購入するには至らないのですが、当時からまだ販売されているのはスゴイと思うと同時に、シンセベースと張り合おうとした当時の熱情を懐かしく思うのであります。

ちょっぴり浮気してしまいました

2005年12月26日 | 機材マニアック
正直に告白しますと、「ちょっぴり浮気してしまいました」。これまでベース歴は20年にもなり、この数字の大きさにちょっとビックリもしたりしますが、その20年間の中で買った楽器というのは4本しかないのです。恐らくこの4本/20年という数字は”かなり小さい”のではないかと思うわけですが、直近の10年間は、現在使用しているサドウスキの4弦と、InnerWoodの6弦だけしか使用していないことから、かなり楽器に関しては「一途」な正確なのであります。が、しかし、そんな中、久々に興奮させられた1本を発見しました! 所謂「一目惚れ」というやつです。それは写真の楽器、ロスコーという米国ノースカロライナ産の楽器で、6弦。しかもデザインが秀逸!美しいトラ目と、赤と白という2枚の材をプライした指盤、さらにコンパクトなボディ。某楽器屋のwebで見た時から完全に心を奪われました(笑。6弦に関しては、現役のInnerWoodの6弦しか持っておらず、万が一これがトラブった場合のスペアがない状態なので、至極危険なのですが、これが非常に良い作りになっており、(ボディがブビンガで)重いのが玉にキズながら、抜群のネックの安定性、そしてかなりベタベタな弦高の実現等トラブルも全くなく、これに完全に依存しているのが現状なのでありまして、そろそろ別の6弦も良いのがあれば...と、5年前くらいからずっと探していたのでありました。その結果、5年かけてやっとお眼鏡に適ったのがコレ、費用の算段(ちなみに6弦にしては良心的な価格設定)もつけ、完全に買う気満々で、さらに(購入後の運搬を考えて)車に乗ってまで、本機が在庫してある渋谷の楽器屋まで行ったのでありました。ちなみにこのロスコーという楽器は、偶々ではありますがInnerWoodが日本の総輸入代理店をしており、「代表の木内さんにお願いすれば安くなるかな~」とも思いましたが、そういう気もあまり起きないほど、気が急いていたのも事実であります。とりあえず、楽器屋へ入って本機を発見するに、その前にはジッと見遣る他のお客様。本機を見て、購入決断を迷っているようにも見え、目の前で買われてしまうのではないか(ハンドメイドなので、同じものは恐らく入手困難)と非常に焦るながらも、実際はその後ろにあった別のを見ていたようで(笑、本当に滅多にしない試奏を「念のために」お願いしました...が、結果は非常に悲しいものでした。2分程度弾いて、断念、悲しく渋谷を後(あと)にしました。家に帰るとInnerWood6弦が「ほらね!」とばかり、”ちょっと自慢げ”でいるように見えました。

散財日記

2005年12月21日 | CD批評
●LOS LOBOTOMYS "The Official Bootleg"
94年、99年のライブ。あまりこちらの「ハード=フュージョン」系は好みでないものの(事実、演奏が雑・適当で失敗作が多いと想像ベースで思料)、これはその中でもまだマシな方かと一聴後に一安心。ジャケットとバンド名を見た時、かなり遠い記憶が甦って「これは!」とも思ったが、メンツはルカサー(gt)、デイビット=ガーフィールド(key)、ジョン=ペーニャ(b)、サイモン=フィリップスという、皆、LA系・筋肉系(=頭脳系ではないのがポイント)スタジオミュージシャン。ライブということもあり(?)、演奏が比較的雑なのは許せるが、内容は中々というレベル。しかしミックスが悪く、この手の音楽に必須と思われる低音がペラペラなのには完全に失望、ひいてはジョン=ペーニャに対する印象があまり良くないものになってしまう程に失望...。確かにギター少年には垂涎の内容のようにも聞こえ、個人的にはルカサーの(演奏は90年代なのに)80年代的なサウンドがこれまた満腹ながらも、1曲目とかのリフは「良く楽器屋で耳にするよな~」とも(大概は楽器屋のお兄ちゃんとかか試奏しにきた学生諸君が羞恥心皆無でコレを弾いているのだ)。若さのために”楽器熱”が異常にあった高校生時代とかであればこれを聞いていても良いのだが、いかんせん、この歳になると最後まで聞くのもシンドく、もうディストーションは結構、となってしまうのは、脂っこいものを避けて次第に和食へと趣向が行く老人的(ちなみに当方は完全にこう)でもあり、「もうフォアグラは食い飽きたよ」、とか「もうステーキは脂っこくってね、どうも...」という、そんなこんな、な内容(笑)。

散財日記

2005年12月20日 | CD批評
●Ari Hoeing "The Painter"
アリ=ホーイング(ちなみにドラム)との出会いは、そのライブDVD。DVDなのに3000円以下で購入したその内容にかなり感動した後、彼のリーダー作を求めて購入したのがコレだったのだが、そのDVDの音源をCDにしたのがコレということでかなりガックリと項垂(うなだ)れる...(そんなの自分のMACでスグ出来るよ...)。映像やこのジャケットを見るかぎり、山形弁をしゃべる外国人タレント、カール=ダニエルに外見がソックリであり、下唇を噛みながら4beatを刻む姿なんかは完全に”カール”なのだが、演奏は変則的、勿論テクニックも抜群で、"カール"とは似ても似つかず(”カール”には失礼ながら)。この演奏を見ていると、ジャズドラムというのは「ライド(シンバル)」であり、その他のパーツは殆どパーカッションとして使用、しかも(現代音楽では必須の)バスドラでさえも、サスティンの超長いティンパニーのようなサウンドになっており、完全に”効果音”の世界に突入しているのにはちょっと意外感がありながらも、それをスタイルとして包含している様が素晴らしい。ティンパニーといえば、演奏中にタムを使ってメロディーを弾く(正確には”叩く”)部分(曲はガーシュウィンの「サマータイム」)があるが、タムの革を手(肘?)で押すことで音程を変えて演奏しきるところ等は、最初、それだけ聴くと「なにやってんの?」という状態ながら、それが「サマータイム」のメロであり、そう思ってもう一度聴くと、かなり正確な音程を出して演奏していることに驚愕するという、”カール”の実力をまた見せつけられるという内容で、まあ本品を買うのであれば、当方の轍を踏まないよう、是非これと同内容のDVDを購入することをオススメします。

レコーディング日記(49)

2005年12月19日 | SideSteps
ドラムをそれなりに変更したことから、ドラムへの問題点はほぼ解決され、その他では1)ギターのリバーブのバランス(ドラムに合わせて全体的にドライにするため)と2)オルガンのEQ修正等に留まる。変更点が少ないことにより、時間もかからず、1時間で終了。12時半より、「Parallel Reality」。この曲も比較的問題点の少ないものだったが、基本的には1)キーボードのバランス修正、2)ベースのエフェクト修正(これもエグいエフェクトになっていた...)のみ。中間部ドラムソロ前のキーボードのシーケンスフレーズについては、どのようなエフェクトをかけるかやや試行錯誤があったものの、上月さんのアイデアでEQのFrequencyをリアルタイムで変化させることで、徐々にフィルターが開いて行くような効果を出すこととして、これにて決定。一曲あたり1時間半と非常に良いペースで進んで来ているものの、これは完成に近い曲から順にやっているので至極当たり前の進捗具合であり、引き続き前途は不安な状況ながら、14時にちょっと遅い昼ご飯。あまり選択しようという気も起こらず、昨日の「餃子の王将」にて決定し、買い出しに走る。その間に残ったメンバー、田村さんと伊東さんとでDuoのミックスを継続し、無駄な時間を発生させないような配慮(休憩もなく、上月さんにはかなりキツい内容になったとは思うが...)。あまり会話もなく、食事を済ませるとすぐにミックス開始。その後16時半程度まで2時間程度、ギター+ピアノのデュオのミックスが続くが、個人的には耳保護のため、ミックスには参加せず、となりのスタジオで読書。非常に静かな環境で読書ができ、異常に捗ることから、自宅にスタジオを作ろうか、もしくは防音ブースを購入しようかという真剣なる考えも。隣のスタジオでは大音量にてミックスをしているのだろうが、ここは完全なる別世界。

いろいろなところで...

2005年12月15日 | SideSteps
SSの新譜VORですが、いろいろなところで取り扱いいただき、有り難いことであります。
毎日チェックする目白ワールドディスクのwebにも載っていて、ちょっと不思議な感じを覚えました。「どっかで見たアルバム載ってるな~」(とそのまま5秒くらい考える)と。個人的にはその上の「新●月●全●史●」(5CD+1DVD!)の方が気になりましたが(笑)。
またMusicTermというwebでも発売中であります。勿論、SSのwebでも発売しております!
=WD webより=
~日本産、初期プリズム~ケンソー系プログレッシヴ・フュージョン・バンド、新作5th!~
SIDE STEPS/Verge Of Reality (CD/japan.'05)(税込¥2625)
シルヴァー・エレファントを拠点に活動しているプログレッシヴ・フュージョン・バンド、サイド・ステップスの通算5作目となるニュー・アルバム。g、kbd、b、drの4人編成にて、初期のプリズムを思わせるサウンドに、KENSO的なイメージを加えたメロディアスな楽曲を展開しています。以前よりも一層ソフティケイトされたアンサンブルを押し出す一方、変拍子の効果的なアクセントも健在。六本木ピットイン系ジャズ・ロック・リスナーも注目といえる、高完成度秀作!

レコーディング日記(48)

2005年12月15日 | SideSteps
ドラムが決まればその後も非常にスムースに進行するということは見えていたものの、これは、一旦ドラムを決めてしまえば容易にはやり直せないことの逆説でもあり、本当にドラムはコレでいいのかを府川さんを中心として議論。これまでの曲によって大きくエフェクトを変えていた状況からみれば、非常に画一的な音場での演奏のように聞こえるものの、他の楽器との関係や、楽曲の中でのマッチングを考慮すればこれが最善と判断して先に進む。大きくエフェクトを変化させ、これまでの"教会内での演奏"っぽくなっていた「Beyond the Verge」をまずは完成。このドラムを土台にして、各楽器の微調整を行う。メインはギターとキーボードのバランス。キーボード対比でギターが小さいという点を修正。ベースではソロにかけていたエフェクトがエグすぎたため、もっとアッサリとしたものにパラメータを変えて差し替え。全般的にはエフェクティヴだったドラムに負けまいと皆が"エフェクトかけ合戦"になっていたのを修正することに。1時間半でこの作業が終了し、11時半よりその次は「六本木の夜」。曲がシンプルなだけにあまりミックスも作り込まなかったことが幸いしたのか、ミックス内容としては一番の出来と思われたが、この曲を早めに完成させ、その後の迫り来るカットオフに対して少しでも心理的負担を和らげようとの考え。

ラブ!ペダル(8)

2005年12月14日 | 機材マニアック
国産の中で、今一番注目しているのが、「JAM」のハンドメイドエフェクターであります。見た瞬間に、「これは買い」とweb経由でオーダーしました(笑。(Keeleyなどと違って)内外価格差がないので、それと同様、もしくはそれ以上のクオリティーのものが半額で入手できるというのは素晴らしいことであります。しかもここのコンセプトとして素晴らしいのはパーツを厳選した上で、ユーザーにその選択の余地を残しているところであります。つまり、パーツをオプションで数種類付属させ、ユーザーの好みで差し替えられるという、これまたマニアックな仕様になっているのであります。直感的に購入したのはコンプレッサーなのですが、これには3種類のコンデンサーが付属していて、サウンドの好みで差し替えられるようになっています。個人的には”ファットなサウンド”がマイブーム(→死語)なことから、122というコンデンサーを差していますが、他にもサウンドの違う821、152というコンデンサーが付属していて、将来の来るべきマイブームの変化とともに差し替えられるという具合で、しばらくはこれだけでも楽しめそうというものです。ちなみに、このコンデンサーの差し替えは一見困難そうにも見えますが、基盤のソケットに差せば良い具合なので、当方のような素人にも至極簡単です。使用感としてはkeeleyに近いものの、keeleyにあった音の嫌な堅さというものがなく、またS/Nも良い模様で、結果としては「非常に良い」。コンデンサーは122しか使用したことはありませんが、とりあえずはこれで充分ご満悦であります(音に耳が慣れたところで替えてみようという算段であります)。また、JAMの凄いところは、歪み系は言うまでもなく、自前のディレイ系・モジュレーション系もあるところであり、Keeley等と比較して、ここら辺が日本人らしさが感じられ、「日系ハンドメイドエフェクトが冴えない!」(と思っていた)現状に対して多いに溜飲を下げる思いなのであります。さすがにコーラスともなればそれなりのお値段ではありますが、それと同価格にて一般では良いと言われているTCのコーラスでも、その1)音痩せ具合、2)音像のボケにより満足できない当方にとっては解決策となるやもしれず、購入すべきかどうか悶々としている日々でございます。

SSの新譜が出ました。

2005年12月13日 | SideSteps
耐震構造偽造事件やJ-COM株誤発注問題で騒がしい昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか? SIDE STEPSです(笑。
本欄でもご紹介しましたが、SSの新譜が発売されました。正式には12月16日なのですが、SSのwebにて予約を承っております。只今ご予約いただければ、今週末か来週初にはお手元に届くと思われますので、是非ご利用ください。
詳細はこちらから。
ちなみに2曲ほど試聴が出来ますので、是非お試しください。僕もちょっと試聴(→意味無し)してみましたが、なかなかの出来と思われます(笑。
どうぞよろしくお願いいたします。

散財日記

2005年12月12日 | CD批評
●Philippe Saisse Trio "the BODY AND SOUL sessions"
フィリップ=セスの新作。あまり期待せずに購入するも、豈図らんや「かなりの内容」。フィリップ=セスと言えば、ドンシャリ系のシンセ=サウンドというイメージが強いものの、本作は予想に反してアコピとフェンダー=ローズがメインでシンセは添え物程度という内容。バックもドラムサウンドは最近の音ながら、ベースはアコースティック(サウンドはかなりフレットレスに近いが)で、まさにジャズピアノ=トリオだが、シンセでの超絶技巧はピアノでも健在で、充分なる表現力、コードの美味しい部分を知り尽くしたようなプレイ、「このコードチェンジだよな~」とコード構成音がずばりとツボに来る。演奏している曲がまたモダン(→死語)で素晴らしく、Steely DanやEWF、ビートルズと非常に聞き易いものばかりで、ややBGMっぽくなるきらいはあるものの、それはそれで充分に楽しめる。フィリップ=セスはどちらかと言えばシンセ、しかもそのサウンド=センスが素晴らしい(ドップル=ギャンガー等”いかにもNYサウンド”というのがシビれる...)が、ピアノではウィンダム=ヒルにおけるソロ数作の印象が強く、それがかなりワン・メロディーの繰り回しで結構飽きが来ていたが、今回は殆どがカバー曲ということで(皮肉にも)安心して聞ける。ミックスもゴウ=ホドダで比較的タイトなサウンドがより小気味よさを増しているか。

レコーディング日記(47)

2005年12月08日 | SideSteps
ドラムについては、まず、タムについて、ローをカットしていたEQでそれを修正し、胴鳴りを出すようにし、その分、タムを叩かない部分ではタムの余計な共振音を排除するために、それぞれにゲートをかけて無音部分をつくり、ゲートのリリース部分が不自然とならない程度にリバーブを乗せるという作業を行う。次にスネアだが、これは府川さんの希望により、当初比でスナッピーの音を強調させたいとのことで、スナッピーサイドから録った音をより多くミックスすることに。またバスドラについては、曲によっては打面のビチビチした音成分が気になったこともあり、アタック部分の音をやや減らして、太い音へと変更。オーバートップもローカット部分を減らして、アンビエンス部分として活用する一方、これまで多めにかかっていたリバーブを減じ、大きめにミックスされていたハイハットも小さめのバランスに設定を変更する。ドラムについては、曲毎に大きくサウンドを変更するということをしない(するにしてもココに来ては時間切れで困難であった)ため、最初の曲で慎重に決定し、今後は基本的にはこのセットで行くことにする。このようなサウンドに変更したことで、他の楽器のバランスも変化すると思いきや、意外にバランス自体は変化せず、逆にそれぞれの音が明瞭となり、ミックスはし易くなり、全てが好転、この調子でいけば本日中に全てが完了するのではないか、という期待を抱かせる内容。

レコーディング日記(46)

2005年12月07日 | SideSteps
そうこう話し込むうちに、ミックス開始である10時が近づいてくる。1分でも時間を使いたいとのことから、時間より早めに到着して、あわよくば作業を開始しようという魂胆でドトールを後にし、コンビニにて飲み物等を調達してスタジオへと向かう。スタジオ前では上月さんが到着しており、何やらPCを車から降ろしている。話を聴けば、マスタリング用のPCということで、音楽用以外の用途を一切省いた自作PCとのことでWin機。レコーディング、ミックスはMac機、マスタリングはWin機となるが、これはマスタリングソフトにおいてMac用のものはリーズナブルなものが無かったことが要因な模様。セッティングをして、早速ミックス作業の残りを再開するが、ここで今朝話し合った「全体観」について、正直に上月さんに説明し、リファレンスとなるデイブ=ウェックルの音を聴いてもらう。加えて、具体的な措置として、当っているのかどうか不明ながら、1)ダイナミクス系を外して音をつぶさないようにする、2)リバーブやディレイ等の空間系をもっと薄くするのはどうか、と相談し、ドラムのサウンドメイクから始めることにする。しかし当初心配していた、この方向転換が気分を害するのではないかという点については、全くの杞憂であったと判明、当方達のイメージを充分理解してくれた模様。
※写真はマスタリング用PC(Win)

ラブ!ペダル(7)

2005年12月06日 | 機材マニアック
国産でありながら、完全にプロ志向なのがCustom Audio Japan(CAJ)の製品でしょう。このメーカーは基本的に米国のCAE(Custom Audio Electronic)の日本支社であり、CAEはかの有名なボブ=ブラッドショーの会社です。CAJのペダルも数種類ながら有りますが、ここの良さはサウンドの良さに加えて、デザインの良さ。値段も”暴力的な高さ”ではありますが、信頼感はこれを上回ります。CAJのV-Compは本欄でご紹介しましたので、再びは取り上げませんが、ここのペダルで便利なのはスイッチャーであります。中古で7000円程度で購入しましたが、ループ、スイッチャー、さらにはラックエフェクターのON/OFF(ラッチ)と万能で、「あると便利」というのはまさにこれであります。デザインもなかなかイカしており、スイッチャーの中ではベストであるでしょう(要望を一つ言えば左右2つのプラグ位置をもっと距離を取って欲しかった...)。なお、余談ではありますが、CAJのホームページは必見です。というのも、プロ使用しているエフェクター(とは言ってもCAJのクライアントに限定)を写真付きで公開しているからでありまして、これは非常に興味深いものであります。上手そう君は必見ながら、個人的な感想としてはあまりサウンドにはこだわらなそうなロックバンド(→思い切り偏見....すみません)のクライアントが多く、みな結構機材にお金をかけているな~ということ(→ほっとけと...人のことは言えません...)であります(笑)。