Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2015年11月29日 | 玉肌日記
【宮島・若宮温泉(広島県廿日市市)】
安芸の宮島にある温泉。といっても山陽地方は、それが豊富なる山陰地方とは違い、全くの温泉枯渇地のイメージがあり、そもそも温泉に対する期待値は低かったものの、宮島に温泉があると聞いてさっそくついでに参上。時期のせいか、圧倒的なる修学旅行生にまみれてフェリーにて上陸を果たすも、思い返せば修学旅行で宮島までは来ずに広島だけだった記憶で、今回で2回目。早速に温泉を目指すも、湧出地は紅葉谷にある温泉にて、ちょうど厳島神社の後方奥から湧出しているる具合に。単純弱放射能冷鉱泉でラドン含有量は10.2マッヘ。pH6.0といたってプレーン感充分な内容だが、泉温14.8℃で無色透明無味無臭のものを加熱して浴槽に供給しているという、それはなんだか井戸水を温泉化しているような内容で当初のイメージをまさに地でいく展開。残念なのは温泉の風味以上に、消毒目的のプール臭(塩素臭)が先に立ってしまっており、特にそれが露天風呂で顕著。当方が入浴後に着替えている時、インバウンド外国人観光客(西洋系)が草履を履いたまま脱衣し、浴室に入ろうとするのを目撃!慌てて押し留め、教えてあげようするも間に合わず、その後、草履履きのまま入浴してはいないか不安となり、顛末を覘いてみると、バスタオルと草履を濡れていない浴槽そばの床に置き(掛け流しでないのが幸い)、静かに入浴。その様子はまさにプールサイドにおける作法に則ったもの...で、なんとなく納得。

フォアグラ日記

2015年11月21日 | フォアグラ日記
山下うどん(うどん/讃岐)
再訪。はるばる讃岐に来たからには、うどんを食なさないわけにはいかないが、讃岐うどん初心者の当方にとっては、星の数ほど選択肢があり、ありすぎると逆に選択しなくなるという人間行動に加え、マニアックな店で勝手も判らずに右往左往するよりは名の知れた店をどうしてもチョイスする結果、再訪となったのがココ。前回訪問からは8年程度経過しているが今でも店構えを記憶、それは「冴えないドライブイン(失礼)、しかも交差点にあり、駐車場は異様に広い」と印象だったが、ナビにて案内される場所に急行してもそこにはなにも見当たらず、再度ネットで住所を確認するに近くに移転したことが判明。なかなか立派に新装した店舗に入るも行列!予想はしていたので、あえて訪問は昼時を逸していたのだが、かなりの行列で一瞬怯むも恐るべき回転の早さ。学食スタイル様にまずはうどんを注文、やや右に流れて天ぷら等のトッピングを眺めてチョイスを苦悩しているうちにうどんが完成し「はい、清算」という具合で、料金も格安。そのサイズの大小価格スプレッド(50円)にどうしても着眼し、ぶっかけ大(330円)をオーダー。このために間食もせず、爆走してきたのだと早速食するに意外にあっさりと完食。行列には非常なる緩急があり、ほとんど列がなかったことから再度、ぶっかけ大をオーダー。二杯目の後半はかなりキツいかと思ったが、これまたあっさりと完食。食後に”特大は大の80円増”という注記にも気がついたが、この後、金刀比羅宮の階段に臨むことを考えれば、このぶっかけ大2杯に対する罪悪感は皆無。

玉肌日記

2015年11月14日 | 玉肌日記
【奥塩原新湯温泉(栃木県那須塩原市)】
再び那須塩原の奥塩原新湯へ。従来「同じ処には出来れば二度と行かない」という新規開拓精神に旺盛なのが基本姿勢なるも、誰かを「ご案内する旅」ともなれば、これまで訪問した多くの中から被案内人の好みや趣向に合わせてベストを選り抜くという、まさに温泉旅行専門代理店の域に達してきた今日この頃、そのような案件があったことで、早速にご案内しながら訪問したのがココ。東京から近距離かつ温泉感充分、さらには自然多く、温泉街からも離れて静かで秘湯感充分ながらも決して施設がシブくはない、というなかなかの好条件の多くを満たす希少な温泉。そしてご案内した結果、幸いにも気に入っていただき、「また行きたい」となってさらにリピートするというポジティブ(前記基本姿勢からすればネガティブだが...)フィードバック=ループにもなる。湯は白濁で単純酸性硫黄泉、pHは2.6でかなり酸性寄りだが、浴感はキツくなく、マイルドな印象。ただ、人によっては目に滲みたり、皮膚の弱いところが荒れたりするので、浴後に真水の掛け湯は必須か。源泉が相当に高温で掛け流しとなっていることから、浴槽の表面は熱い湯となっており、良く撹拌しないと入浴はできないほど。しかし、”なかの湯”からの引泉というこちらは硫黄臭(正確には硫化水素との混合匂)も適度でちょっと肌寒く、紅葉も終わりかけている季節にはピッタリ。

玉肌日記

2015年11月08日 | 玉肌日記
【福地温泉(岐阜県高山市)】
再訪。ここ、福地温泉といえば無色透明、無味無臭の湯がこんこんと湧き出ている印象なのだが、珍しい濁り湯があると聞いて、あまり時間を置かずして再訪(おかげで長野県側である山形村と岐阜側である高山市の地理を自ずと知悉することに...)。自家源泉なので同じ地区にあっても周囲とは全く違った湯となる可能性はあるが、いずれも付近に流れる川沿いに源泉がある様子。この温泉、「本物の温泉」を強く主張しており、加水なし、純粋な温泉である旨を説明書きが多く、そのアッピールさがやや食傷気味ではあるものの、みてみれば、源泉をミックスすると化学反応(鉄分と硫黄分)で濁るとの説明が...。ただ、広い露天風呂に注入される湯は毎分120Lとの表示あり、たしかにドバドバと贅沢な量。しかも標高800m程度にあり、ちょっと肌寒いシーズンであったが、加水しないで温泉温度を下げる方法ながらも温度管理は完璧でいつも適温。湯自体はミックス前で無色透明だが、ミックス後は薄抹茶色(当方入浴時)へと変化。結構な鉄泉臭があり、表示上では単純温泉となっている。一方、内湯はナトリウム炭酸水素塩泉。ともに源泉掛け流しだが、無色透明で典型的なる”美人の湯”的内容なのだが、プレーンでなく、かなりの温泉感。ともに入浴後には意外なる鉄臭が残る。内湯は温泉棟を新築した模様で奥飛騨らしく木の香り充分だが、木の香りと充分すぎる温泉の湧出量で、最上の環境。