Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2006年06月29日 | フォアグラ日記
寿司文(寿司/沼津)
沼津漁港内の寿司街で寿司でも食そうかと訪問するも、市場に面する当地は夕方というのに人も閑散で、かなり寂しい雰囲気。当然、市場は遅くともお昼までだろうし、まだ夕食にはやや早い時間であったということもあり、周囲を散策して目ぼしい同店へ入店するも、外の寂しさとは打って変わって中は盛況。同店がやや奥まった場所にあることも考慮すれば、この盛況具合を見るに、”当り”を確信するも、取り敢えず寿司をオーダー。まずこのような場合には”地物”をオーダーするのが鉄則ながら、地物で構成される”駿河寿司”なるメニュは完売とのことで、地物とがハーフ&ハーフになっているものをオーダー、加えて椀もオーダー。椀に関しては寿司と同様の比率を占めるほどに重要であり、これが粗末な内容であれば気も萎えようものだが、同時に配された椀は蛤(ハマグリ)であり、一口啜るに驚喜。やや濃いながらもこの方が寿司には合うと思われる絶妙な塩分濃度、加えて蛤の出汁が十二分に出ており、もうこれだけで寿司を食せずともOKな内容。加えて、寿司に関しては価格対比で非常に良心的な内容。特選なるメニュがあり、それを敬遠したが、それでも充分な内容であり、CPはベスト。東京の銀座近辺にあるバカ高い店と遜色の無いレベルであり、それまでちょっとナメていた沼津への見方が完全に変わる思い。市場はやや清潔感に欠き、生臭い匂いもあった(本来そのようなものだろう)が、店内は非常に清潔感あり、これもそのギャップ差による過大評価分を排除しても、好印象。多分に市場近くで食べているということによる心理的バイアスもあろうが、それを排除しても充分な内容。ランチ時には行列ができるとも聞くが、それはそうだろうとの内容であり、伊豆の帰りには毎回ここまでよって夕食を取ってから帰京しても良いと思われる程度であり、非常なる高評価。次回はチャレンジングながらも、他店を訪問し、今回の事例が特殊/個別要因であったのか否かを判別するとの課題を得る。

フォアグラ日記

2006年06月28日 | フォアグラ日記
天松(天婦羅/日本橋)
とても久々に日本橋に出て来たこともあり、昔(10年前)なつかし、よく食べた天婦羅。というのも、三越前で半蔵門線を降り、地下鉄の出口を出ようと階段を上がる途中から、もう既に天婦羅の匂い。ということで、昔は良く通った天松に直行、場所はまさに日本橋の袂(たもと)。日本橋といえばこの手のお店が多いが、以前の職場が三越前にあり、半年間毎日ランチが外食という時代もあったことから、その時に発掘した同店を久々に訪問。日本橋といえば一見和食のイメージながら、実際は洋食店が多いのであり、この付近の天婦羅で行ったことがあるのは、寡聞ながらもここ天松と天茂のみ。早速、天松にて食券を購入して3階に上る。空いていれば1・2階のカウンタにて目の前で揚げたてが供される(3階でも供されるのは数十秒の差か)。メニュは大別して天婦羅定食と天丼があり、ご飯と別々か、それとも載っているか、の違いによるが、今回は前者。なお、量は比較的上品ながらも値段は1000円以内と非常に良心的かつ、接客もなかなか。出てくる海老等は小振りなら味はしっかりとしており、巷に存在する「突然変異か?」とも思われるような巨大エビではない(伊豆にその巨大エビを使った海老フライなるものを売り物にする店が存在するが、個人的にはまったく食指が動かない。高足ガニなる巨大カニもあるが、これも同様)のか好印象。なお、ご飯はお替わり自由。分量的には割腹するほど満腹にならず、大人の満足感が得られる。一部、階段等の床にヌメりがあるのが気になるが、まあこれも典型的な天婦羅店。比較的換気もよく、丸ビルにある某天婦羅屋は、ここで食べたら最後、体中に匂いがついてしまい、一日天婦羅スメルが抜けないという換気の悪さだが、これを嫌気して訪問しない人も多いと思われ、意外な重要なポイントと思料。

フォアグラ日記

2006年06月27日 | フォアグラ日記
チャーリーハウス(ラーメン/渋谷)
とても久しぶりに渋谷NHK付近のチャーリーハウスでラーメン。同店は伊丹十三監督作品「タンポポ」のモデルとなった店ということを聞いた事があるも、過去の渋谷勤務時代にはかなりの頻度でランチに通った店。外見・内部はかなり年季の入った感じであり、カウンターのみ10席程度のかなり小さい店ながら、ここのラーメン(湯麺=トンミン?と呼ばれる)は、その動物性脂を排除したクリアなスープに加え、独特の香味油と思しき風味、そして錦糸細麺、さらに別皿に盛られた一品というセットがどれも定番といえる程に洗練された内容。5年以上ぶりに訪れるも、全く変わっておらず、メインコック氏の若者が違うような気がしたが、同店のオジさん、オバさんは不変。入って左側の壁面に張られているいつも気になる中国老人の大きなポスター(それにはHongKongと書かれている)もそのままで、非常に懐かしい雰囲気に呑まれながらも、排骨湯麺をオーダー。これは湯麺にカレーで薄味を付けた豚ロース肉の唐揚げが付いたもので、個人的には全メニューを試したがその中ではベストと思われるもの。その唐揚げにしても揚げたてではなく、逆に冷ましてあるところが非常によく、スープが汚れることもあり、麺には入れずに食する。ラーメン店にしては営業時間が短く、平日にて11:30~14:30/17:00~20:30、土曜日は11:30~14:30/16:30~20:30で日曜祝日はお休みというもので、なかなか食する機会に恵まれないが、同店の麺はラーメンと呼ぶのは正確ではなく、広東麺というのが正しい模様で、同店も「香港の味」を標榜しているが、確かに他と違った独特の風味で非常に美味しい。現代の主流ラーメンへのアンチテーゼとしていつまでも残るべき味。

散財日記

2006年06月26日 | CD批評
ミシェル・カミロ・トリオ ウィズ・チャールズ・フローレス & ダフニス・プリエト at ブルーノート東京
おそらくBN東京にてミシェル=カミロを見るのは10年ぶりにもなろうか、当時はまだ骨董通りに面しており、もっと表参道駅にも近い場所にあったと記憶するが、当時のBNはライブハウスといった規模であったのに対して、現在のBNはライブホールであることに加え、料金も高く、結果として敷居の高い印象になっているのは否めず、しかも、当時は1部後に観客が少ないとそのまま2部もミュージックチャージなしで見ることが出来ていたが、それに比較するとかなり世知辛い内容になっているのが現在のBN(このような事業に携わる経営者たるもの、利益追求もイイが、ちょっとは文化的伝播の意義についても熟考されたし)。閑話休題、今回はミシェル=カミロ・トリオの演奏で、しかも最終日2部を観戦。カミロの最新作については前述通り、あまり冴えない内容だったので、今回はそれを確認する意図ながら、トリオということで選曲はそれ以前のトリオでの作品から。メンツはミシェル=カミロ(pf)、チャールズ=フローレス(B)、ダフニス=プリエト(Dr)というものながら、演奏は最終日ということもあり、熟(こな)れていて中々のもの、カミロの高速お約束フレーズ等はまあイイとしても、良かったのはドラム。しかも通常のバックでのパターン演奏時については、最終日というのにリズムのチグハグさが目立って今イチ、この手の”横ノリ”の音楽は、スコアでの”縦”の小節線が三位一体となっていなくてもまだ許容される音楽であるとういことは充分理解しており、それも味の一部であるという点を十二分に差し引いても、やはりどう聴いてもバラけており、特に細かいパターンでは小節内の分解される16分音符でさえ均一/均質でないというものながら、それを補って余あるのがソロ。ソロではかなりチャレンジングなフレーズを繰り出しているのにもかかわらず、あまりリズムはブレず、「あのパターン時のブレは何なの?」と本当に不明。ソロでは古典的なジャズ=ドラム・ソロに加え、かなり現代的なフレーズも組み合わせており、リズム的/音量的ダイナミクスにも富んでいる内容で素晴らしい。ミシェル=カミロはいつもの通りだが、この双頭に挟まれたベースは思いのほか冴えず、”ベースって何だろ...”と思わず沈思黙考してしまう埋没度。

フォアグラ日記

2006年06月22日 | フォアグラ日記
長坂翁(そば/山梨県長坂)
そもそも、蕎麦における三大暖簾(のれん)なるものは、1)砂場、2)更科、3)藪、ながら、最近ではこの4)”翁”系(達磨グループ)も良く目にするようになっており、これは、戦後の蕎麦=製麺機=衛生的、逆に手打ち蕎麦=不衛生という概念を打破し、手打ち蕎麦の復興に尽力した片倉康雄氏の弟子、高橋邦弘氏系の店である(『そば通』国松靖弘・著)のだが、それ系と思しき同店を山梨県長坂市に発見し、下諏訪温泉方面への訪問の際に立ち寄る。かなりマニアックな道を往く末に存在しているが、駐車場には他都道府県ナンバー、特に東京ナンバーが目立ち、かなり有名な模様。店内は非常に清潔感あり、暖炉なども完全にモダン。入店後にメニューを見るに、品書きにおける蕎麦には「ざるそば」と「田舎そば」のみ。色が黒く、噛んで食した方が味わえるという「田舎そば」をオーダーするに、出て来たのがコレ(写真)。麺が黒いながらも、思いのほかに太く、野趣味満点ながら、何本か数えられる内容(ボリュームが少ない形容ではなく、太いことを示す形容、為念)。食するに蕎麦の風味充分ながら、かなり食べ応えのある内容。つけ汁はかなりプレーンで特有な風味もなく、蕎麦の味を引き出す為か、と思われるほどに脇役で完全に満足。ただ、店内は教祖たる蕎麦打ち指南ビデオ等が放映されており、その宗教がかった雰囲気にちょっと食傷気味。バックグランドの宣伝、それへの執着もよいが、そればかりに固執すると、それを超えられないよ、とは若造の思い足りない思料か。

フォアグラ日記

2006年06月21日 | フォアグラ日記
やしま(讃岐うどん/渋谷)
土曜の昼に渋谷のセンター街奥。渋谷なんてかなり久々で、雨にもかかわらず、圧倒的なるその人混みにビビるものの、同店へ開店時間に到着。場所はちょっと怪しいビルの地下1階にあり、地上1階にも看板すら出ておらず、知る人ぞ知る店な模様だが、東京で本場の讃岐うどんが食せるとのこと。開店時間に行くも、雨ということもあり、空いているだろうとの想像に反して、いきなり行列。世間には饂飩マニアが結構多いことを再認識させられるも、1回転目に入店でき、カウンターも含めれば20人程度で満席となる店内で完全なる相席状態。店内装飾を観察するに昔ながらの広告等が壁一面に張り巡らされており、いわゆる駄菓子屋的レトロ調。ちょっと讃岐うどんというジャンルとのマッチングが不可解なるも、じゃこ天の付いた温かいうどん(ホットと言われる)をオーダー(”じゃこホット”というなんとも不思議かつ玄人的名称)。周囲のオーダーを聞いていても、スタバで特殊なトッピングやカスタマイズを要求している客が如くのさらなる不思議なオーダーをしている人も多く、当方のような当店初心者は圧倒されるばかりながら、その中で女性客が「麺少なめで...」との声を聞く。「うどんを食べに来ているのに”少なめ”とは何事か、うどんがメインだろ...」とも内心思うが、実際に配膳されたそれを食して納得。というのも、良心的とでもいえようが暴力的に量が多い。相席となった隣の女性客もノーマルサイズをオーダー、しかもその内容が「素うどん」的であったのにもかかわらず、かなりの量を残しており、「どうしよう、食べきれない...」的ヒソヒソ会話をしている(盗み見・盗み聞き失礼)。当方も余裕だろ、と一見油断していたが、食していくと食べても食べても器の底から饂飩が湧き出てくる感じで、完食時には完全に満腹。讃岐うどん的にかなりコシが強い麺は食するにも一定の体力が要求され、消化にもそれが要求されるだろうと思料。確かに「どうしよう、食べきれない...」と後々不安に思うのであれば、当初から「麺少なめで...」として貰った方がスマートであり、その卓見さに感服。ちなみに味はかなりよろしい。ただ、あまり具の載った麺よりは、素うどん的メニュの方がその真骨頂を体験できるかも知れず、次回への課題を残す。

フォアグラ日記

2006年06月20日 | フォアグラ日記
うなぎ小林(鰻/下諏訪)
M旅館で聞いた「付近の美味しいお店」ということで訪問。ちょうど諏訪湖の湖畔道路から一本入ったところにあるが、なかからは香しい鰻スメル。開店11時丁度に入店するも、続々と客が入って来ており、当方は知らなかったが相当な有名店と思料。オーダーはいろいろ迷うが、どうしてもノーマルな鰻丼、今回はそれに肝焼きをプラス。鰻屋にては、あまり時間がかかることもなく、ほどなく(10分ほど)して出て来たのがコレ(写真)。かなり濃厚な味で焼き上げられており、以前食した中部地方的な味に似ているものの、鰻独特の臭み等はまったくなく、美味。ただ、この鰻とは別に「四万十川の天然鰻」なる特別メニューがあることから、これは四万十川の天然鰻ではないということが確実ながらも、そうと言われたら分からないほどに臭みがなく、これまたイメージの域を出ないながらも、諏訪湖のイメージと一致しており、さらに美味しく感ずる。肝焼きについても全く同様であるが、ここの鰻丼についてくる”肝吸い”と思われるお吸い物には通常は入っているべき肝が入っておらず、それが肝焼きとなって別料金で配されるのか、と考えるとちょっと複雑な気分がしないでもないが、ともに美味で、周りにいる皆さんは良く美味しいものをご存知、と感心(教えてくれたM旅館の方を含め)。またもや瞬時に食し終わって店を出るに、まだ11時30分程度だというのに長蛇の列。周囲にあまり目ぼしいお店がないというのも確かなる事実ではあるものの、その長蛇に驚愕しつつ、店を後にす。

フォアグラ日記

2006年06月19日 | フォアグラ日記
空海(ラーメン/渋谷)
日曜の夜の渋谷に車を停めて同店。前日のテレビで紹介されており、非常に気になるも、そのホンの数秒流れた背景の映像から「渋谷のここら辺に違いない」と確信して訪問するも、まさにその場所にあり、渋谷勤務経験がやっとココで活きる。なお、当方の名前にある「弘」という感じを電話口等で口頭にて説明する際に、恐縮ながらも「弘法大師の”弘”です」と説明することが多く、その弘法大師=空海ではあるが、自身が中国との結びつきが深かったとは言え、その空海も1230年後に自分の名前がラーメン屋の名前になっているとは、さすがに想像も付かなかったに違いない。なお、同店は当方が渋谷にいた数年前には存在せず、ここ数年で急速に伸びていると聞くが、店内はマニアックなお店とは違い、すでにチェーン化されたような状況になっているのが予想外であり、加えて、その味が、醤油・塩・カレーとバラエティ(さらには奇抜さ)があることを考慮しても、やや”ハズレ”感が漂う(実際、店内では女性店員が会話をしながらラーメンを作っている程度に堕落している)が、日曜夜9時程度にもかかわらず、店外には数人に行列ができており、かなり人気店な模様。10分程度待って店内で自販機にて食券を購入するも、初体験で食するのは”塩”。醤油系ラーメンが氾濫していることに加え、夜9時の夕食ともなればアッサリしたものの方が健康上よろしいかとの判断(全く根拠無し)。実際食するに、なかなか味はよろしく、まさに若者好みの内容ながら、現代ラーメンのメインストリームたる”パンチの強さ勝負”感満々であるところは、それが”塩”であっても表現されており、やや食傷。もうメインストリームは散々氾濫していることから、違った何かを求めての”塩”でもあったのだ(本当?)が、これでは醤油・カレーもなんとなく味の想像がつき、意外味はないであろうと思料。体が脂・塩分を求めている時には美味しい味とも思われるが、普遍的な旨さかは疑問。もう歳のせいか?。

フォアグラ日記

2006年06月15日 | フォアグラ日記
ふらんす亭(チェーン店/肉料理)
「ふらんす亭って...」と思われる方も多いかもしれないが、同店はチェーンで一応全国展開しているステーキ/カレー店。実は5年以上も前から非常に気になっていたお店ではあったが、なかなか入る機会に恵まれず、今日に至っていたが、今回はその宿願叶って初入店。同店の前を通るに、「レモンステーキ」なるメニューが非常なるアイ=キャッチングであり、それはステーキという一見濃厚な内容にレモンという爽やかな内容を加えた、いかにも魅力的かつ、微妙なる部分の味がなかなか想像できない(=大体は想像がつくが...)ということもあり、その宿願は膨らんでいたのだが、入店後のメニューを見るに、その中にはレモンステーキは勿論、ねぎ塩焼きなるメニューもあり、その”ねぎ塩焼き”、この組み合わせは本項前述の焼肉”まんぷく”における定番メニューであり、そのマッチングは完全なる当方の趣向ともマッチすることから、これも魅力的で選択に困難を極めるが、レモンステーキとねぎ塩焼きが半々に盛られているハーフ&ハーフ的メニューも用意されており、結果として迷うことなく、これをオーダー。”痒い所に手が届く”とは正にこの事也と感心。しかも配膳されたそれを見るに、ハーフ&ハーフの間にはモヤシにてその境界線が引かれており、ステーキの巧さはモヤシにあり、を主張するモヤシマニアを自認する当方には完全にツボをおさえ過ぎた内容で感服。食するに、その価格もあり、クオリティが心配されるも、薄切りにてややカバーされているきらいはあるものの、それも心配無用。ねぎ塩焼きについては、味が完全に事前予想とおりだったが、レモンステーキに関しては、単にレモンをぶっかけだだけ、という単純なものではなく、なにか(スペインのお酒)サングリアをかけたような内容で美味。勿論完食し、そのCPに驚くとともに、店員の接客態度もなかなかよろしく、これまで宿願としていたのもあながち見当違いではなかった、とその自らの眼力に感服。

フォアグラ日記

2006年06月14日 | フォアグラ日記
玉木屋(足尾/蕎麦)
足尾といえば、小学校時代の国語(道徳か?)の教科書に出て来た田中正造→足尾鉱毒問題というのが有名で、現在は観光地化した足尾銅山跡が残るだけであるが、その足尾から産出された鉱物を運ぶために栄えた足尾街道にある蕎麦屋。外見がかなりアイ=キャッチングで、かなり年代物の民家(”庄屋造り”と呼ばれるスタイルな模様)、さらにはその外には、蕎麦屋とは完全に背反するような「日清どん兵衛」の緑の看板。そこにて蕎麦等麺類を供ずる同店。その味は不明ながら、完全にその外見に惹き入れられて入店。雨天、16時程度ということもあり、店内は他の客が1人のみで寂しい雰囲気充分ながら、全てを独りでやっていると思われる老婦人を見ると、旨い蕎麦が食せるのでは、と期待大。最もスタンダードと思われる”せいろ”をオーダーして待つに、供されたのはコレ(写真)。完全なる”田舎そば”と言われるスタイルで、外見は完全に透明感のある蒟蒻のようなものだが、切り方は細い。食するに、麺の旨さ以上に独特なのは、その”つけ汁”。一瞬、その味が醤油なのか、味噌なのか微妙ながら、椎茸系を出汁として(まあ山間地ですからな)、醤油に味噌を加えたような味は独特で、分析するに時間を要するが、結果としてはその独特の風味がその風情と相俟って美味。やはり食とは、その風景/空気も併せて食するものであると痛感。後に長考するに、味噌を造る時に出来る”たまり”をベースにしているのではないかと想像するに至る(まあ、味噌も醤油も親戚なので)。食し終わるころに外を見遣るに、あの老夫人が既に店じまいの準備、同店営業時間は10:30~17:00、確かに店の雰囲気からして、夜に訪れるのはちょっとコワいかもしれない。同店は饂飩も有名な由、次回訪問時は饂飩か。

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2006年06月13日 | フォアグラ日記
ステーキ茶房はな(ステーキ/伊豆高原)
雨の伊豆高原。気分は”ジューシーなハンバーグ”であり、これを期待して、初訪問の同店。同店は伊豆牛公認店のようで、伊豆牛なるものを出す模様ながら、なかなか供給が少ないとのこと。しかしこのご当地牛だが、もはや”なんでもアリ”の様相を呈しており、ちょっと食傷気味。そろそろ”丸の内牛”とかが出現しそうな勢いだ。店内は、オーナーの趣味なのか、バリ民俗調と和風居酒屋が混在したようななんとも言えない雰囲気(おそらく、廃業の居酒屋を買い取って改装したのだと想像)ながら、メニュは普通のステーキ屋と同様で、「ハンバーグ」などというお子様なメニュはなし(しかし最近は美味しいハンバーグというものを口にしなくなって久しい→情報求む!)。ややガックリしながらも、そこはトレーダー、気分は瞬時に完全に切り替わって、さっぱりと健康的(?)な「牛タタキ」をオーダー。内容は和洋折衷ながらタタキとコンソメスープ、そして五穀米と思しきご飯。タタキを食するに伊豆牛かどうかの判別は全く不明ながらもなかなか美味しく、いつものようにあっと言う間に完食。店員様の接客もなかなかではあったが、コーヒーを頂戴していると、「焼き加減いかがでしたでしょうか?」との発言あり。「タタキに焼き加減もあったもんじゃないだろ!」と突っ込みを入れたくなるものの、この店員様も悪気があるわけではなく、単純にマニュアル的にそういう風に聞けと教育指導されているのだろうな~と思うと、逆にその”薄さ”が露呈する感じでもあり、残念無念。「はあ...」と苦笑まじりの大人の反応を返す。しかし、後々良く考えるに、タタキにも焼き加減なるものは存在するのかもしれない。通常は表面を焼いて5~10%程度は火が通っている印象ながら、これを基準としてレアとかウェルダンとかあるのかも知れず。

フォアグラ日記

2006年06月12日 | フォアグラ日記
こばやし(蕎麦/長野県松本市)
飛騨高山から安房峠・上高地を抜けて松本へと下るころには夕方となり、松本にて夕食。松本と言えば、個人的想像ベースでは長野における第二の都市、いや、米国におけるニューヨーク、埼玉における大宮、のようなイメージで、ここにて運転中に聴くCDも調達しようとの思惑で立ち寄り。事前のリサーチを行っていなかったため、書店でガイド本を立ち読むも、美味しそうな店は夕方にて営業終了が多く、やむを得ず、松本城見学とともに市内観光。目ぼしい蕎麦屋を見つけるが、ここも19時までの営業、城見学終了後の18時半に飛び込もうとするも、もう終了で、まったく商売気なし。やむを得ず周囲の店を探すと同店の看板を発見して入店。中には手打ちコーナーがあり、誰もリアルタイムで打ってはいないが、なかなかの盛況ぶり。ここにて”ざる”をオーダー。蕎麦は基本的に量が少ない、との印象から、大盛りをオーダーして周囲を見遣るに、「蕎麦はすぐお腹が空くのはなぜか」なる張り紙もあり、その自己肯定的とも思える内容を拝読するに、「消化がよいため」とのこと。量が少ないから、じゃないか...とも思うに、運ばれて来る蕎麦を見るに3段を持っている。2段がこちらで、1段は他席へ、という具合だろうと想像するに、3段とも当席、しかも1段の盛りもかなり豪快な内容に、正直唖然とする。麺は、かなり細い部類ながら、なかなか美味しいものの、それ以前として量に圧倒され、結果として死にそうになるほど満腹に。おそらく、これまでの人生で、一度にこんな量の蕎麦を食べたのは初めてと思われ、わんこ蕎麦でギプアップする時はこんな感じの限界的満腹感を味わうのだろうな、と漠然たる想像。さっきの自己肯定的広告の結論「消化がよいため」「すぐお腹が空く」ことを逆に期待して、最後まで完食するが、あの広告にはそんな意味があったんだ...と改めて考えさせらる事甚だし。

SSミーティング(2)

2006年06月08日 | SideSteps
まあ、ライブだから多少の間違え・ミスはご愛嬌、ということで視野を広げて選曲するという方針とす。その後は次回ライブでの演奏曲選定。IT氏持参のノートPCを広げて、過去データ等を含めて選曲するも意外に難航。特に、定禅寺については、未だ出演するか不明な状況(6月20日に決定、決定時は本webにてご報告の予定)ながら、リーダーT氏の”オレらが出られないワケがない”的な超強硬姿勢に圧倒されつつ(まあ、これぐらいでないとリーダーも務まりませんな)、出演を前提として選曲するも、通常のライブとは違って、1)機材面での障害、2)演奏環境の障害、3)40分という時間的制限、4)不特定多数という聴衆へのアピール要因、等を考慮しなければならず、難航。結果として、その後のライブも含め、かなり選曲を過去作品を含めてひっくり返し直したことから、今後の練習もそれなりにハードなものになると予想。一部では練習時間を増やした方が、という意見が出るも、T氏の「もう歳だがら5時間以上練習すると...」と一転して弱気な発言もあり、少ない練習で最大の効果を、という毎回同様の状況に身が引き締まる思い。丁度予定時間の2時間が経過し、12時ともなると、そのまま解散。
皆様、SS活動開始です。ご期待くださいませ。

SSライブ決定!

2006年06月07日 | SideSteps
皆様、いかがお過ごしでしょうか。かなりグルメサイト化している今日このごろ、仕事や遊びだけでなく、しっかりバンド活動にも精を入れているのであります(本当かな?)。
今回は、Side Stepsのライブのお知らせです。
10月14日(土曜日) 18時~ 吉祥寺シルバーエレファント
今回もプリプリ演奏したいと今から気張っております。その前に予定されている仙台・定禅寺ストリートジャスフェスは現在未定でありますが、この10月のライブは既に決定しておりますので、皆様のお越しをお待ちしております。詳細は追って本ページでもご報告いたします。

フォアグラ日記

2006年06月06日 | フォアグラ日記
角一亭(朴葉味噌料理/飛騨高山)
GW中の飛騨高山、かなり小さい街ながら、よくありがちな”小京都”的表現が目立つも、それも一部町並みに限定されているが、意外に多いのが、その観光客の腹を満たす食事処。前回に日帰りで飛騨高山に来た時は”飛騨牛”なるご当地牛を食した記憶があるも、今回はそれを当地名物”朴葉味噌”で食そうという内容。そこで、普通の食事処ではなく、その味噌屋を営む店がサイドビジネス的にやっている同店へ。昼時をややハズれてはいたものの、GW期間中ということもあり、次から次へと客が来ており、それなりに有名店と思われるが、そこにてランチをオーダー。飛騨牛を朴葉味噌で頂く内容ながら、肉については”厚切り”と”薄切り”にて料金が違うも、後者の薄切りをオーダー。しばし待つが、そのうち後続にて来店する客には「ご飯がなくなってしまったので炊けるまでお待ちいただけますか」と言っており、完全に需要予測を誤ったことを露呈しているのが、ある意味商売気が薄くて好ましい気もするが、出て来たのはコレ(写真)。いわゆる一汁一菜一肉という内容だが、その価格の殆どはこの飛騨牛。しかも”薄切り”なやや料金的にも安かったと記憶するが、食せば味は”味噌”。当たり前と言えば当たり前ながら、味噌+肉では味噌の味が濃厚であり、完全に肉のそれを凌駕。しかも”薄切り”であればなおさら、であるのだが、これでは飛騨牛の味が...とも思われる一方、やはり甘めの朴葉味噌に付けた肉は想像通りの美味であり、即完食。しかし、下に敷かれている朴葉なる葉はその風味等は不明で、完全に下敷き代わりなのだろうか。家でフライパンに味噌+肉でも同様の味が出せるものなのだろうかと後日感。