Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

玉肌日記

2008年06月30日 | 玉肌日記
【出谷温泉(奈良県)】
上湯温泉の近くにある共同浴場。十津川温泉から細い道を西方にグイグイ入っていた奥に上湯温泉があるが、その川沿いの露天風呂の隣に位置する温泉であり、実質上湯温泉と同等と想像。川沿いに徒歩で降りていくと男女別の内湯棟があり、こじんまりとしているが、結構なる人出。男女別の比較的小さな内湯のみだが、川に面した側の窓が一面全開になっており、半露天なる雰囲気。湯はやや白っぽいが透明感あり、匂い等は特段なく、高温なる源泉にしては湯温も適温。源泉掛け流し宣言をしている十津川村ということもあり、当然ながら掛け流し。十津川村では温泉地温泉が単純硫黄泉、十津川と上湯がともにナトリウム炭酸水素塩泉とのことで、ここは後者。肌に優しい印象ながら、山奥深い新緑という環境もありながら、非常なるリフレッシュ感あり。なお余談ながら、この近くには「野猿」なる乗り物があり、独り乗り(二人乗りもあると聞いたが発見できず)のゴンドラがロープで吊るされており、腕力にて川向こうまでこれで渡るというもの。野猿と言えば、昔練習していたスタジオのある立川付近にこの名のホテルがあったと記憶するが、なぜこの名なのか、腕力のみで困難なる川を渡る逢瀬を、ということか、と妄想。さらにこの付近で感ずるのは道路事情。和歌山と奈良では相当違うようで、和歌山には北山村なる飛び地の村が存在(三重と奈良の県境にあるが、所属する和歌山とは全く接していない)するが、この秘境の北山村の道路は素晴らしく、村から出るといきなりダートっぽくなるのは道路族の政治家がいる和歌山県の道路行政の賜物とのこと。確かに和歌山の熊野付近の道はどれも素晴らしく、安定して走れる一方、奈良の道路は整備が追いついていない状態であまりに冴えず、政治家の力の差をまざまざと見せつけられる。

散財日記

2008年06月26日 | CD批評
TOWER OF POWER「スーパーファンクLIVE2005」(DVD)
TOPのライブ盤DVD。同バンド、一度は映像で見てみたいと思い、よく来日しているようなBN等のライブハウスの価格を見るだに、大人数の人件費を賄うべくなのか、なかなかに高額(セコい...)であり、どうしても足が遠のいていたのだが、安価かつ何度でも、というDVD化ということで早速に購入。TOPのメンバー変遷についてはかなりなメンバー変更をしているようで、詳細は寡聞にして知識もないのだが、今回のポイントはロッコ(ベース)とデヴィット=ガルバルディ(ドラムス)のリズムセクション。特に後者はCDを聴くだに、なかなかそのプレイ(正確にはグルーブ)が素晴らしいので、是非映像で、という感じだったのだが、全般的に映像は素晴らしく、特にボーカルのピッチが殆どブレないのにはその巧さを感じるものの、肝心なるドラムスのリズムが揺れていて、一聴(一見?)するだに非常なる違和感。素人のようにフレーズやパターンで崩れて行くのではなく、特定の部分で微妙にピッチ(テンポ)アップするのを考慮すると、これは果たして意図的なものなのかとも考えてしまい、なんだかノリ切れないままに鑑賞終了。こちらのテンポ感が狂っているのか、と検証的にクリックを同時にならしながら聴こうとさえ思うが実現せず、何度も聴いているうちに慣れてくるだろうと、聴き返すもどうしてもその残尿感は晴れず。しかし、それ以外はなかなか良い。TOPはブラスセクションが圧倒的なるウリと思われるが、その安定性はさすが。そして相対的に一番崩れ易いボーカルがかなりなる安定をみせていると、非常にタイトな演奏となり、リズム上の違和感を除けば、相当高いレベルにあると思料。そういえばTOPと言えば、以前、当バンドSSの京都遠征時のステージをTOPのメンバーが見に来ていて、SSが彼の賞賛いただいたということを聞いたが、その時見に来ていたメンバーは誰だったのか...。

玉肌日記

2008年06月25日 | 玉肌日記
【温泉地温泉(奈良県)】
奈良県南部、五條市から十津川村へと抜ける十津川街道(国道168号線)沿いにある温泉。温泉地温泉とかいて「とうせんち温泉」と読む。十津川村と言えば、市町村合併で今は田辺市となってしまった龍神村と同様に本州紀伊半島の秘境地域ながら、温泉が良質であることが有名で、村もこれを観光PRとして”源泉掛け流し宣言”をしており、観光資源化しているのだが、村営の共同浴場も風情があるも、ここ温泉地温泉ではあまりめぼしい宿泊施設なく、共同浴場である”泉湯”を訪問。もう一つ、滝の湯なる共同浴場もある模様ながら、この泉湯は非常に小さな施設で男女別の内湯と露天があるも、それぞれ4人程度で一杯になってしまうほどの規模だが、ここの特徴は単純硫黄泉であること。掲示されている情報によれば、十津川温泉には3種類の泉質があり、温泉地温泉と十津川温泉、そして上湯温泉がそれぞれに別の泉質を持っているとのことながら、この付近で単純硫黄泉は珍しく、たしかにほのかに硫黄の香り。非常に控えめな微かな硫黄の香りに加え、湯の色も無色透明に近く、湯の華もほとんど見られないが、非常に適度なバランスで素晴らしい。源泉温度が高いために加水しているようだが、浴槽には温泉の配管と真水の配管があり、それぞれバルブで調整できるようになっている。気温の関係もあるのか、内湯、露天ともに調整しなくても入浴できる温度。非常にさっぱりとした浴感ながら、連休中というのに訪れる人殆ど無く、完全独占状態。

Side Stepsライブ 3月1日ドキュメント(21)

2008年06月24日 | SideSteps
=1st Stage=
M-1) Edge Trigger
M-2) Latin'07
-MC-
今回は初めてのお客様が多かった模様で、かなりMCへの反応等最初は少なかったが、次第にSSの雰囲気に熟れて来たのか、最後の方には通常の反応となって一同一安心(笑。最初のMCは毎回、演奏以上に緊張している風だが、これにより演奏の質を他動的に観客として上げようと試みるならば、最初のMCで今後のノリが左右されるのなら、最初からMCを盛り上げてメンバーをノラせておくのが得策と第三者的な観察(しかし、最初のMCの反応次第で気落ちしてしまい、その後の演奏に支障を来すという可能性もあるメンバーのメンタル?タフネスの無さもちょっと情けないけど...苦笑)。

玉肌日記

2008年06月23日 | 玉肌日記
【入之波温泉(奈良県)】
本州の秘境、紀伊半島の中部にある温泉。「入之波」と書いて「しおのは」と読む。かなりマニアック、かつ不便なところにあるも、この泉質が相当世間に知れ渡っている模様で、幹線道路からダムを経て当温泉に向かう道は結構なる渋滞。”秘境で渋滞”というのもかなり違和感があるが、到着すると日帰り温泉客と思しき人で大混乱。やっとの思いで駐車すると温泉に向かうが、その途中で浴室から捨てられているお湯が大量で、その成分が山(高さ数メートル)のように堆積している部分をみて、さらに興奮は高まる。期待をもって浴室へ行くも、聞きしに勝る浴槽そしてお湯。色的には有馬の金泉に近い赤い黄土色。ここが有名なのはその析出物量が異様に多く、それが掛け流しになっているため、元は杉丸太で作った浴槽が鍾乳洞のようにドレープを描いているからなのだが、入浴すると水面表面には白い粉のようなものが浮いており、これは成分(カルシウム)とのことながら、その量が驚愕。色は激烈だが、匂いはやや鉄っぽいものの、あまり感じられず(ナトリウム-炭酸水素塩?塩化物泉)。味わってみるに、やや鉄っぽいが炭酸をかなり感じ、炭酸水の味に近似。こちらも色の割にはかなりマイルド。ちなみに、源泉は無色透明であって空気に触れることでこのように変色するとのこと。ドバドバと配管から落ちてくる湯量は”打たせ湯”というにはあまりに暴力的な勢いで子供がそれに挑んで跳ね飛ばされるのを目撃。というのも毎分500Lの自憤泉であり、かなりな贅沢。内湯と露天があるが、内湯から排出されたお湯が露天に行き、そこのオーバーフローがそのままダムに捨てられるという具合。温度は39.5℃とかなり温めだが、長時間浴が可能(だからか、長湯による湯あたりを警告する張り紙をあちこちで見かける)。浴後は非常によく温まるが、表面についた成分のせいか、やや粉っぽく、体臭がかなりの鉄分臭。かなり異色な温泉でそれだけに注目度の高いが高水準の泉質とダム湖を一望する景色と森林浴。かなりなレベルにある温泉と思料。

Side Stepsライブ 3月1日ドキュメント(20)

2008年06月12日 | SideSteps
バラバラとステージに上がると早速楽器のチューニングを済ませるが、このチューニング、”かなりこまめにチューニングしていますね”とよく言われるのだが、チューニングが微妙に違っている時もそうだが、半音とか大きく違っているのではないか、という恐怖感が常にあることから、心の安定を求めて、暇があればチューニングが正しくてもチューニングをしているわけであって、チューニングが崩れ易い楽器を使用しているわけではない。演奏開始。リハ時は部屋鳴りしていたモニターも、お客様が入ればそれに吸収されてタイトなサウンドとなり、モニター環境は良好。当方の場合、自分の音が聴こえ過ぎても行けないし、聴こえないと最悪という絶妙なるバランスを求めるのだが、今回はそれが比較的実現しており、演奏環境はグー。曲のリストは次回掲載。

フォアグラ日記

2008年06月10日 | フォアグラ日記
十一房珈琲店(銀座/コーヒー)
とある”珈琲本”を見ていて、思わぬ会社の至近にこの店があると知って、早速土曜日に訪問。自家焙煎の歴人を綴った本であったことから、この店も自家焙煎ながら、店の入口にそれをアッピールすべく焙煎機があるのが素晴らしい。店内は想像したより珈琲の香りはないが、カウンターには焙煎したと思しきコーヒーが瓶に詰められて並べられており、注文があるとその瓶から豆を取り出しては都度挽いて、それをネルドリップして供するという具合。お手前を拝見すべく、そのドリップ現場付近に陣取るも、ポットからかなり微妙に湯を垂らしており、かなり慎重かつ丁寧にいれている様子。土曜の夜、しかも良い立地を考慮しても空いており、かなり落ち着けて好感。思わぬ穴場を見つけた気分にもなるが、店内にはジャズメンの写真とともに、奥にはトロンボーンとこれまた信号ラッパのようなトランペットが飾られており、音楽はオールド系ジャズ。メニューをみるだに、かなりマニアックな品名が並んでいて、かなり”?”なる部分も多いが、酸味と苦みのバランス表記を参照にして、85年のビンテージをオーダー。85年といえば当方中学生と思うとこれまた感慨深いが、飲んでみるだに、決して劣化しておらず、味はエッジがやや取れた印象。甘みを感じるとも言われるが、それほどでもない。当方まだこの分野では”違いが分かる男”ではないものの、今後マニアとしての精進をすべく、再訪を期す。

玉肌日記

2008年06月09日 | 玉肌日記
【龍神温泉(和歌山県)】
本州の秘境と言われる紀伊半島中部にある温泉。途中の発狂的な渋滞ということもあり、車で東京を出てから到着まで14時間(休憩を除く正味の運転時間!)要したが、スムースにいっても名古屋から車で5時間という位置にあり、車以外の交通機関ではなかなかアクセス困難。高野山から高野龍神スカイラインを1時間程度南下した場所にあり、その高野山という名と、この”龍神”(りゅうじん)という名もあってなんだか非常に神々しい感じがするが、歴史は古く、紀伊藩主やそのお姫様も宿泊したとのことで、その印象もあってか「日本三大美人の湯」にとのこと(残る2つは群馬の川中温泉と島根の湯の川温泉)。ちなみに、この付近の旅館の方々の名字には”龍神”が多いもようで、当時から数代に渡って温泉旅館業を営んでいるものと想像。この手の「美人の湯」系は泉質がアルカリ性で入浴感がヌルスベであって、これが美容液を感じさせることによるのだろうが、確かにヌルスベ系。透明で臭いもまったくなく、非常にプレーンな温泉で、適度にヌルスベなのが、とっても上品で素晴らしい。紀伊藩お姫様御用達というのも理解できるが、しかしここ龍神温泉も湧出量が減って来ているようで、温泉成分表によれば毎分37Lということでこれでは心許ない。温泉も資源保護の観点もあって循環が多く、源泉からだいぶ劣化してしまっているのかも知れないが、周囲には自然が多く残っており、本道から一本入ったかなり小規模な温泉街なので非常に静か。夜になれば、目の前を流れる日高川上流の川の流れとその清流に棲む動物の鳴き声しか聴こえず。なんといっても雰囲気が素晴らしく、激走しても訪問するだけの価値あり。

Side Stepsライブ 3月1日ドキュメント(19)

2008年06月05日 | SideSteps
毎度のことながら、あっという間の開場~開演の時間であり、トイレが近い等(といいつつ、緊張感緩和のためか、水をつい飲んでしまう...)の下らない話で盛り上がると、早速、本番の時間。シルエレ店長さんが状況を逐次教えてくれるものの、ドリングコーナーが混雑しているということもあり、5分程度押してスタートすることとするが、一部では試験前に有り勝ちな「忘れないうちに早くやってしまいたい」という気分もあり、これもあっという間で、そろそろ演奏を始める時間。かなり狭いシルエレの控え室内で皆握手をするといよいよ本番(府川氏と当方の掌温が低いとのご指摘あり...笑)。今回はいつにも増して個人的に緊張感がない。朝の気分が優れなかったうちの半分は、本来本番に来るべき緊張感だったか。

フォアグラ日記

2008年06月04日 | フォアグラ日記
RUTH'S CHRIS STEAK HOUSE(霞ヶ関/ステーキ)
日頃のあまりに貧困なる食事(昼夜ともコンビニ)から脱却し、少しでも栄養価のあるものを、ということで大変久々のステーキを食しに同店。どうしてもステーキなるもの、割高なる印象が強く、焼肉対比でもどうしても敬遠してしまうが、某雑誌にて記事を発見し、あまりにも素晴らしいビジュアルにノックアウトされて、さっそく翌週に訪問。同店の特徴は写真のような丸まった肉塊なのだが、これは980℃のオーブンで瞬間に焼き固めて肉汁を保存するというもの。食す場合にはこれまた260℃に熱したプレートに載って出てくるのだが、そのプレートを”ヤケドするので絶対に触るな”と言われるものの、見た目が極普通の料理皿であって、とても260℃に加熱されている皿とは思えないことから、ついそれを失念して手元に引き寄せるべく触ってしまいそうで非常なる恐怖感。フィレ350gを注文するも、かなりボリュームがあることに加え、サイドオーダーたるポテトフライがこれまた暴力的な量で、考えようでは非常に良心的ながらも、どれも完全なるアメリカンサイズ。ちなみに肉質はアメリカンでありがちなステーキ”草蛙”でなく、こちらは日本的(プレミアムビーフとのことだが、日本水準では普通)。パンもついてくるが、それを食する余裕もなく、完全に肉のみで満腹になる状態。ちなみにステーキはレアかミディアムレアが推奨焼き加減ながらも、ミディアムレアでも表面しか焼けていない”鰹のタタキ”状態で、切るだになかから赤い肉汁(血?)が湧き出てきて、かなり怖いが、260℃のプレートの上で切っているうちに次第に熱で火が通って行くことから、これで丁度いいか。料金はなかなか立派なものだが、雰囲気や接客はよし。しかし、しばらく肉類は”もう充分”という気分。

Side Stepsライブ 3月1日ドキュメント(18)

2008年06月03日 | SideSteps
しかし、5分程度で話すネタの方向感が早速まとまり、あとは膨らますネタ集めに(毎回、決定すると、冴えない内容であっても”天才か?”と思ってしまうのはどうして?)。となりでは、田村氏が”コロスキン”(東京甲子社製)なる昔ながらの”水絆創膏”を使用して”あかぎれ”の対応に追われているが、その匂いはまさにセメダインであり、それが控え室内に充満。一同、シンナーネタで盛り上がる(ちなみに過去も現在も常用者がいるわけではありません、為念)。一度会場前に水分を購入しようと、シルエレ店前の自販機で水(130円)を購入するも、130円入れた筈が90円の御釣が来て、ラッキーなようで悩む。100円×1+10円×3を投入したつもりが、100円×2+10円×2を投入したか?と様々なパターンを瞬間考えるが、結局”ラッキーだった”ということで納得させ、ゲンを担ぐことに。開場すると、どうしてもお客様の入り具合が気になるものの、かなりのお客様で店内は一杯で、一部立見のお客様もいて、申し訳ないことに。

玉肌日記

2008年06月02日 | 玉肌日記
【小渋温泉(長野)】
南信州・伊奈から南アルプスへ向かって小渋川を遡上しながら、山登り爆走して行き着く温泉。ここら辺は大鹿村に属するが、その大鹿村、自ら「秘境」と誇らしげに宣伝しているところを見ると、なかなか良い傾向と思うが、標高はかなり高く、下には小渋川とV字谷が一望できる絶景露天風呂がウリ。V字谷は、県政で以前問題になった砂防ダム建設、さらには山林伐採の影響からか、かなり人の手の入った状態が一部に見られ、やや見苦しい感もあるが、細部にこだわらなければ総じて素晴らしい風景。風呂は旅館から外に出たところにあり、プレハブな脱衣所を併設したなかなか近代的な感じなのだが、絶景を目当てにかなりのお客が来る模様で、なかなかに投資されている。風呂はなかなかの混雑ぶり。泉質はアルカリ性であって、適度にヌルヌルした浴感。ナトリウム-塩化物炭酸水素塩冷鉱泉で鉱泉であることから、加熱循環しているものの、それを吸収する吸引口が露骨でザーザーと喧しいのが残念。さらには、湯中に湯の華が舞っている!と思い、よく見るとそれが緑であることから”緑の湯の華なんて珍しい”と良く見入るに、それは湯船の木枠に発生して付着した藻であって、それが剥離したものと判明。それが気になって水中を見回すとそれなりにいろいろ浮遊しているが、松の葉はまだ許すが、藻は勘弁願いたいものの、それをあまり気にしないのも秘境のウリか、と好意的に無理矢理思い、こちらも次第に大らかな気分に(循環ではそういうものは濾過されないのだろうか)。静けさとあまり手の入っていない景色があれば、最上となるか。